新版 学校では教えてくれない差別と排除の話

新版 学校では教えてくれない差別と排除の話

出版社: 皓星社
著者: 安田浩一
  • 自分がされていやなことは他人にしない。 そんな簡単なことができないのはなぜ?
    「なぜ中学や高校で差別や排除を教えないのだろう?」という著者の素朴な疑問をきっかけに、2017年に刊行された『学校では教えてくれない差別と排除の話』。5刷を記録するロングセラーの本書が、この度リニューアルしてかえってきました。外国人労働者、ヘイトスピーチ、そして沖縄。現代日本の差別と排除の問題を、豊富な現場での取材を元に語り、解決への道を示します。新版発行にあたり、新型コロナウイルス禍による差別や排除の問題、そしてクルド人差別の現場の様子などを加筆しました。さらに、著者の友人であり、難民問題にも取り組んでいるイラストレーター・文筆家の金井真紀さんとの対談を追加収録します。
  • プロローグ
    外国人労働者は奴隷じゃない!
    ヘイトスピーチ—憎悪に満ちた言葉はなぜ生まれるのか—
    私たちは沖縄のことを、どれだけ知っているのでしょう?
    1「いじめられっ子」と「いじめっ子」のはざまで
    父の転勤、僕の転校、そしていじめ
    高卒後、社会運動を経て週刊誌の記者になる
    ライフワークとなった「労働問題」の取材
    そして、興味の対象は日本で働く外国人労働者へ
    2なぜ僕は差別や排除に興味を持つようになったのか
    中国人実習生の実態
    外国人技能実習制度とは
    外国人を奴隷のように働かせる経営者たち
    日本経済がもたらした悲劇
    実習生を安い賃金で働かせる仕組み
    経営者の言い分にも一理あるが……
    3排除される外国人労働者
    外国人労働者がいなければ、日本の農家はまわらない
    建前のうえでは外国人を国内で働かせない理由
    技能実習制度をやめた韓国
    かつて日本は外国に労働者を送り出していた
    研修生が起こした殺人事件
    4ある実習生が見た日本の現実
    日本に裏切られ、残念で悲しい
    苦しめるのも助けるのも日本人
    排除されている外国人労働者は実習生だけではない
    5差別する人々との出会い
    気持ち悪い人々
    ネタになると思って取材したものの……
    差別が生み出す被害者
    6ヘイトスピーチとはなにか
    コロナ禍であぶりだされた偏見の数々
    ネットのデマとウトロ地区放火事件
    憎悪に満ちた言葉の暴力
    法律で食いとめられるのか
    クルド人にとって理想の地だった日本
    普通に生活しているだけなのに
    ここ二〇年で外国人住民は三倍以上になったが、犯罪数は激減
    ヘイトに怯えて暮らすクルド人の子どもたち
    かつては帰るのが楽しみだった街
    7なぜ彼らは差別するのか
    噴きあがるスイッチとは
    どんな気分で差別するのだろう
    「奪われた感」を持つ人の増加
    8なぜ沖縄は差別されるのか
    僕が沖縄に関わるきっかけ
    露骨な差別がはじまるとき
    沖縄を知らない「本土の住民」
    フェンスの「内側」に囲われる沖縄
    知らないことから差別が始まる
    なぜ沖縄は「土人」という言葉に敏感なのか
    沖縄を伝えつづける
    9差別や排除とどう向きあえばよいのか
    小さな正義感
    学校で差別と排除をどう教えるか
    差別や排除を見つめるまなざし
    無知と誤解
    ゆっくりと、少しずつ、ともに生きる
    差別と排除のない社会はきずけるのか
    対談 金井真紀×安田浩一
    世界はカラフルで、気持ちいいー差別と排除のない世界の作り方ー
    新版によせて
    安田浩一が選ぶ差別と排除を知るための本

人気の社会/思想/経済書籍

クレジット表示/商標について
サイトについて