日本外交の常識
出版社: 信山社出版
- 外務事務次官や駐米大使を経験した著者が、外交についての基本的枠組みや日本の対外政策の基礎に関する「常識」を語る
- 外務事務次官や駐米大使を経験した著者が、外交についての基本的枠組みや日本の対外政策の基礎に関する「常識」を語る
- ◆外務事務次官や駐米大使を経験した著者が、外交についての基本的枠組みや日本の対外政策の基礎に関する「常識」を分かり易く説明する◆
長年の外交官としての実務経験に加え、大学での教育の経験も豊富な著者による、外交の基礎、日本外交の大枠を分かりやすくまとめた貴重な書。 - 『日本外交の常識』
杉山晋輔(早稲田大学特命教授〔元外務事務次官、元駐米大使〕)著
【目 次】
・はじめに
◆序 章 「単独講和」と「全面講和」の違い―サンフランシスコ平和条約の意味
1 戦後日本外交の出発―日本はどのようにして“独立”を回復したか
2 サンフランシスコ平和条約と戦争終結
⑴ 「西側諸国」との「講和」とそれ以外の戦争終結
⑵ “分離独立地域”との関係の処理
【外交小話1】スリープ・スマイル・サイレンス=パリ講和会議(1919年)の時の話―今とは違います?
◆第1章 日米同盟と安保体制
1 吉田首相の決断=旧安保条約の締結
2 安保改定と日米関係
⑴ 第5条
⑵ 第6条
3 日米同盟の深化
【外交小話2】良きアメリカ人と尊敬すべき人
◆第2章 ソ連との国交回復と日露平和条約交渉,プーチン大統領
1 日ソ共同宣言
2 日露平和条約締結交渉
⑴ ソ連崩壊前
⑵ ソ連崩壊とロシアの誕生,その後
⑶ ロシアのウクライナ侵略と日露平和条約交渉
⑷ ロシアの安全保障と日露関係
3 領土交渉の本質と教訓
【外交小話3】モスクワの思い出 ギドン・クレーメルとピアソラ,チャイコフスキーのバイオリン協奏曲
◆第3章 日本と中国,台湾
1 日華平和条約
⑴ 「中国」との戦争状態の終結
⑵ 日華平和条約の内容
2 日中共同声明
⑴ 日中国交正常化交渉
⑵ 日中共同声明の主要論点
3 日中関係の推移と台湾問題
⑴ 日中平和友好条約の締結
⑵ 天皇,皇后両陛下の訪中
⑶ 江沢民国家主席訪日
⑷ 安倍首相訪中と「戦略的互恵関係」
⑸ 中国による「力による一方的な現状変更」
⑹ 尖閣諸島の基本的解説
⑺ 「国有化」
⑻ 強力な習近平政権と中国への向き合い方
【外交小話4】中国の老紳士 日中投資保護協定締結交渉時の“法律顧問”(リュウド氏のはなし)
◆第4章 韓国と北朝鮮
1 朝鮮半島の独立と南北の分断
⑴ 日本の植民地の終焉と韓国・北朝鮮の樹立
⑵ 朝鮮動乱と南北分断の「固定化」
2 日韓国交正常化交渉
⑴ 日韓交渉の道のり
⑵ 交渉妥結の2つの論点
3 その後の日韓関係
⑴ 「慰安婦問題」と1965年「合意」
⑵ アジアの女性基金
⑶ 『徴用工』問題
⑷ 日本外交の常識と日韓関係
4 北朝鮮との国交正常化交渉と,拉致・ミサイル・核問題
⑴ 日朝関係と平壌宣言
⑵ 拉致・核・ミサイル問題
⑶ 北朝鮮をめぐる諸問題と今日的課題
【外交小話5】第4章のあとの体験談=恐るべきはインド? 英印関係はどうなっているのだろう。そして,食事の重要性
◆最終章 中東と日本
1 中東とは,どこか?何か?
2 中東の現代国際関係
⑴ 湾岸戦争
⑵ 中東和平問題
⑶ イランという存在
⑷ ガザ戦争
3 中東和平とイラン,そして日本
⑴ アブラハム合意とその後
⑵ イラン,ヒズボラそしてハマス
⑶ 日本の立ち位置
【外交小話6】旅の箸休めの最後に=ナイルのカエルとさそりの話
【外交小話7】本当に最後の小話は,ちょっと重い話
・参考文献
・人名索引
・おわりに