仏教と心の科学の出合い マインドフルネス
出版社: 北大路書房
- マインドフルネスを仏教・現代科学双方の視点で統合的に捉え,悩みや痛みと向き合いながら活き活きと在るための道筋を描き出す。
- 欧米で開発され世界に普及したマインドフルネス。その源流にある仏教性は現代科学の視点でもって排されてきたが,仏教の概念をも理解してこそよりよい実践へとつながる。仏教と科学の対立ではなく“止揚”としてマインドフルネスを緻密に捉え,人生の悩みや痛みと向き合いながら活き活きと在るための道筋を描き出す。
[原著]Feldman, C., & Kuyken, W. (2019) Mindfulness: Ancient Wisdom Meets Modern Psychology. Guilford Press. - まえがき
序文
謝辞
第1章 マインドフルネスを紐解く
1 マインドフルネスとマインドフルネスに基づいたプログラム
2 いにしえの智慧、現代科学、そして現代の世界をつなぐ
3 マインドフルネスとは何か?
◆まとめ
第2章 心の地図――注意、知覚、評価的な心
1 仏教および現代心理学からの地図
2 われに返る
3 自動操縦
4 知覚プロセス
5 体験の入口としての注意
6 感覚、感情、認知、行動衝動を区別する
7 ダイナミックで常に変化する心の性質
8 評価的な心を駆り立てる不一致モニター
◆まとめ
第3章 心の地図――在ることと知ること
1 さまよう心は不幸な心
2 世界での在り方と世界の知り方
3 世界の意味を構築する
4 文脈が鍵になる
◆まとめ
第4章 仏教心理学の地図――苦しみの生から活き活きとした生へ
1 2本の矢の物語
2 悩みの3つの領域
3 マインドフルネスの4つの基盤
◆まとめ
第5章 悩みと苦しみの統合された地図
1 刺激と反応
2 苦しみの第二の矢
3 悩みと苦しみはどのように維持されるのか?
4 悪の花
◆まとめ
第6章 変容――マインドフルネス・トレーニングの道筋
1 注意を安定させる
2 知り方と在り方
3 再評価、洞察、智慧
4 体現
5 マインドフルネス・プログラムがこの変容の旅をどのようにサポートするか
◆まとめ
第7章 実践における心情――親しみをもつこと、思いやり、喜び、そして平静さ
1 マインドフルネスのトレーニングと心の4つの態度の培い方
2 親しみをもつこと
3 思いやり
4 喜び
5 平静さ
6 心の科学
◆まとめ
第8章 体現――自分の人生を望むように生きること
1 体現における「身体」
2 態度と意図の体現
3 洞察の体現
4 体現した人間であること
5 マインドフルネスを体現する講師
◆まとめ
第9章 マインドフルネスに基づいたプログラムの倫理と一貫性
1 倫理とは何か?一貫性とは何か?
2 マインドフルネスに基づいたプログラムにおける倫理と一貫性:その困難について
3 マインドフルネスに基づいたプログラムにおける倫理と一貫性:その対応について
4 より広範なマインドフルネスの領域
◆まとめ
第10章 おわりに
◆長期的展望
付録1 主要用語の定義
付録2 マインドフルネス・トレーニングやマインドフルネスに基づいたプログラムとは何か?
監訳者あとがき
索引
文献