結婚とわたし

結婚とわたし

出版社: 筑摩書房
著者: 山内 マリコ
  • 結婚するなら腹を割って話せる“親友”みたいな人がいい。結婚の幻想をブチ破る日記エッセイ、後日談150頁増補の完全版。目指せ家庭内男女平等!
  • \めざすは“家庭内”男女平等/
    家事分担どうする? さぁ、腹を割って話し合おう!
    「結婚」の幻想をブチ破る、レジスタンス・日記エッセイ。
    同棲生活を経て34歳で結婚した著者は、パートナーが家事を3倍にするモンスターなのに絶望し、家庭内男女平等をめざす。春闘を起こして家事分担を叫び、フェミニズム教育に励んだ果てに、夫と親友のような関係を築くことはできるのか? 結婚の欺瞞と幻想を打ち砕く、日記エッセイ5年分。
    単行本未収録&後日談を150頁以上増補した、ちくま文庫でしか読めない完全版!
    〈本文より〉
    家事は手分けしてやればあっという間に終わるし、そこまで苦痛でもないけれど、それが毎日毎日自分一人の肩にのしかかると話は別。途方もない仕事量と底なしの時間搾取スパイラルに巻き込まれ、眉間にはシワ! 口からは愚痴! 夫への愛情は右肩下がり! 良いことなし。家庭の平和のためにも、もっとちゃんと当事者意識を持っておくれ。健康で文化的な生活を送るために、わたしたち一人一人がしっかり自分の役割を果たさなければいけないのではないでしょうか云々と、いつものように切々と訴えていたら、いけしゃあしゃあと夫はこうのたまったのでした。
    「頼み方が下手なんだよ?」
    そう言われた瞬間、あまりの怒りで気が動転、夫の腹部をドスドスとお相撲さんのように張り手してしまった。(「とりあえず結婚してみました日記」より)
  • はじめに
    そのうち結婚するつもり日記
    とりあえず結婚してみました日記
    おわりに

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