かかし

かかし

出版社: 尚斯国際出版社
著者: 葉 聖陶、福井 ゆり子
  • 魯迅に「中国の童話に独自の創作の道を切り開いた」と言われる葉聖陶(ようせいとう)の珠玉の作品集。表題作「稲草人(かかし)」(1922年発表)をはじめ、およそ100年を超えて読み継がれる珠玉の作品32篇を収録。真夜中の田園に立つかかしの目から、世の中に起きている悲劇を描く「かかし」。お金や財産に執着する人間を厳しく見つめる「旅行家」「大金持ち」。貧富の差、社会の不平等を描き出す「フラワーガーデンの外で」。人の心に根差す傲慢さを追及する「古代の英雄の石像」。アンデルセンの「裸の王様」のその後を皮肉をこめて語る「皇帝の新衣装」。中国の伝統的な教育の欠点への批判をさりげなく込めた「本たちの夜話」。仕事をするとはどんなことかを考えさせられる「カイコとアリ」「将来何をするか」など。童話というジャンルを超え、現代の大人が読んでもじっくり味わうに値する。
  • この本を読んでくれるみなさんへ
    小さな白い船/おろか者/一粒の種/地球/芳ちゃんの夢/新しい時計/アオギリの実/旅行家/大金持ち/コイの受難/涙/ガビチョウ/フラワーガーデンの外で/祥兄ちゃんの胡弓/目の見えない人と耳の聞こえない人/克宜くんの体験/足を引きずったおもらいさん/ゆかいな人/茶トラの子猫の恋の物語/かかし/羊飼いの少年/かしこい野牛/古代の英雄の石像/皇帝の新衣装/本たちの夜話/恥ずかしがり草/カイコとアリ/クマ夫人の幼稚園/将来何をするか/月娘の縁談/いちばん有意義な生活/鳥獣の言葉
    作品解説
    付録 作家のアルバム

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