新たな極右主義の諸側面

新たな極右主義の諸側面

出版社: 堀之内出版
著者: テーオドル・アドルノ、橋本 紘樹
  • 2019年以降ドイツで7万部突破のベストセラー!
    いま響くアドルノの言葉
    「嘘に嘘を対置したり、同じくらい狡猾であろうとするのではなく、理性の決定的な力で、まさに非イデオロギー的な真理で向き合わねばならないのです」
    ヨーロッパでグレタ世代を熱狂させた、アドルノの《新刊》。
    『新たな極右主義の諸側面』は、テーオドル・アドルノがオーストリア社会主義学生同盟の招待に応じて一九六七年四月六日に行った講演であり、これまで音声記録しか残されていなかった。二〇一九年、アドルノの没後五〇年に改めて出版されたところ、週刊誌『シュピーゲル』のベストセラーリストに七ヶ月もの間名前を連ね、二〇二〇年四月時点で七万部という古典的な思想家の書物としては異例な売れ行きを見せたほか、各新聞に取り上げられるなど、ドイツ国内で大変な反響を呼んだ。
    Warum die Generation Greta plötzlich Adorno liest
    50周年を迎えて、アドルノは彼が決して望んでいなかった姿になった。そう、ポップスターに!
    https://www.spiegel.de/panorama/theodor-w-adorno-aspekte-des-neuen-rechtsradikalismus-warum-junge-menschen-das-buch-kaufen-a-61300187-8918-4735-8000-c2c2e1dc361e
    なにかある予想図を描けば、将来に対する不安を解消したいという願望は充足されるかもしれない。しかし、その際、自分自身もまた社会の一員であり、「政治的主体」として現実の社会問題の展開に責任を有しているという事実は顧みられない。アドルノにとって肝要なのは、単なる嘆きや静観的な姿勢ではなく、現実の諸関係に身を晒し、わずかでも改良を進めていく忍耐強い作業であった。(「訳者あとがき」より)

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