父のところに行ってきた

父のところに行ってきた

出版社: アストラハウス
著者: 申 京淑、姜 信子、趙 倫子
  • 世界41カ国で250万部超え! マン・アジア文学賞受賞の名作『母をお願い』の申京淑による待望の新作。
  • 世界41カ国で250万部超え! マン・アジア文学賞受賞の『母をお願い』の申京淑による待望の新作。「極めて個別の父」を描きながら、読み手はいつしか「普遍の父」の姿に胸震え、涙する。作家は李箱⽂学賞ほか韓国での受…
  • 【内容紹介】
    父は、泣く。父は、彷徨う。父は、怯える。父は、眠らない。父に寄り添う暮らしは、思いがけないことばかりだった。「私」は思う。いったい父の何を知っていたというのだろう。
    主人公の「私」は中学生の一人娘を事故で失い、かたくなな心を持て余している孤独な女性作家。高齢の母がソウルの病院に入院したため、故郷に一人暮らしとなった父の世話を兄弟たちに頼まれ、老いた父に向き合うことになる。「アボジ(お父さん)」と呼びかける父は一九三三年生まれ。植民地期、朝鮮戦争、南北分断、軍事独裁、民主化抗争といった朝鮮半島の激動の時代を生きてきた。
    「苦難の時代を生きた」人、「もし、いい世の中にめぐりあっていたなら、もっといい人生を生きることができたであろう」人……。そんな「匿名の存在」に押し込めて過ごしてきた父に、あらためて寄り添い、「私」が分け入っていく父の記憶のひだ、父の人生の物語。
    「極めて個別の父」を描きながら、読み手の胸を震わせ目頭を熱くする「普遍の父」とは。
  • 〔目次〕
    第一章 ひさしぶりだ
    第二章 夜を歩きつづけるとき
    第三章 木箱の中から
    第四章 彼について語る
    第五章 すべてが終わった場所でも
    作家の言葉
    すべての「匿名の人びと」に捧げる物語(趙倫子)
    訳者は二度、涙を流す(姜信子)

人気の小説/文芸

クレジット表示/商標について
サイトについて