器 幻想と復讐
出版社: 関西学院大学出版会
- 建築家・内田利惠子氏が開発した可動式日本間「器」(UTSUWA)。この空間なくしては成立しない戯曲を創造する。
- 可動式日本間「器」(UTSUWA)。開発者の建築家・内田利惠子氏や、製作に関わった職人たちへのインタビューから導き出したキーワードをもとに、「器」を舞台とする戯曲を創造する。
- 第一部 「和室」という幻想、そして復讐
「器」と出会う
「縮減模型」の幻想
木の好きな建築設計士・内田利惠子
木と空間と時間─木工職人・前田秀幸
「風」に囲まれる日常─表具師・中野泰仁・智佳子
消滅してゆく「時間」─畳製作技能士・大江俊幸
大量生産の中で暮らせば、人も枯れる─ステンドグラス作家・和田友良
和室という問題意識
「和室」を見る目
復讐
第二部 どのような戯曲にするのか
万物との複雑な関係
装置としての和室
他者の目によって与えられる「役割」
「器」の舞台と試作品について
第三部 戯曲「器」
第一幕
第二幕
第三幕
第四幕
第五幕
参考文献