飼いならす 世界を変えた10種の動植物

飼いならす 世界を変えた10種の動植物

出版社: 明石書店
著者: アリス・ロバーツ、斉藤 隆央
  • 狩猟採集民だった人間(ホモ・サピエンス)は、野生の種を手なずけることで、人口を増やし、文明を興した。最新の遺伝学や人類学の知見を織り交ぜ、人間とその盟友になった種とのかかわりを軸に歴史を概観し、これからを展望する、驚嘆すべき「われわれの物語」。
  •  はじめに
     飼育栽培された種の起源
    1 イヌ Canis familiaris
     森のなかのオオカミ
     凍てつく遠い過去
     イヌの故郷を明らかにする
     最初の接触
     友好的なキツネと謎めいた法則
     特異な品種
    2 コムギ Triticum
     大地のなかの亡霊
     ロブスターが考古学的発見をなし遂げる
     ヴァヴィロフの果敢な探究
     三日月と鎌
     ここか、そこか、いたるところか
     気温と祭祀施設
     レヴァントからソレントへ
    3 ウシ Bos taurus
     角の長い獣の謎
     フォームビーの足跡
     オーロックスを狩る
     レイヨウの乳と磨いていない歯
     壺のかけらと牛飼い
     骨と遺伝子
     小さくなる雌牛の謎
     育てられ、広められ
     オーロックスを蘇らせる
    4 トウモロコシ Zea mays mays
     新世界に至る道
     旧世界のトウモロコシ
     カボットとマシュー号
     遺伝子の航海
     アメリカの起源
     途方もない顕著な多様性
    5 ジャガイモ Solanum tuberosum
     太古のジャガイモ
     埋もれた宝
     「三つの窓がある洞窟」と未解決の謎
     ジャガイモの女神と、山と海沿いの品種
     カルメル会の修道士とジャガイモの花束
     ご馳走と飢饉
    6 ニワトリ Gallus gallus domesticus
     明日のニワトリ
     ロスリンの研究者
     どちらが先か?
     太平洋のニワトリ
     西洋の初期のニワトリ
    7 イネ Oryza sativa
     世界を養う
     怪物の創造
     ゴールデンライスに黄金の未来?
     世界的スーパー作物の地味な起源
     冬来る
     イネの歩み
     濡れた足と乾いた農地
    8 ウマ Equus caballus
     ゾリータという名のウマ
     新世界のウマ
     旧世界のウマ
     飼いならす
     最初の乗用馬
     近縁の親類とありえたかもしれない歴史
     豹紋とウマの顔
    9 リンゴ Malus domestica
     ワッセイリング
     天の山の中腹で
     リンゴの考古学
     遺伝子が明かすもの
    10 ヒト
     バスク教授の、見事なまでの、原始的で、猿に似て、中頭で、顎の突き出た、野蛮で、脛骨が扁平な、野性のHomo calpicus
     ヒトの起源を明らかにする物語
     日光・山頂・病原菌
     新石器革命
     共進化と歴史の道筋
     乳と遺伝子
     自己家畜化した種
     新石器時代の遺産
     野生
     謝辞
     訳者あとがき
     参考文献
     索引

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