授業スタンダード その展開と教師の反応
出版社: 人言洞
- 本書では,授業スタンダードを一括りに善きものとして盲目的に捉えたり,これを乗り越えることを教師に期待するあまり教育現場の課題や悩みに寄り添いきれなかったりしてきた状況を捉えたうえで、授業スタンダードの展開と教師の反応についての全体像を描き,教育の「スタンダード」や「スタンダード化」における日本の特徴を試論しています。
さらに,一度は授業スタンダードを作成しながらも,それを見直している自治体の事例を手がかりとして,授業スタンダードに代わる新たな「モノ」支援の可能性を提示しています。 - 序 章 問題と目的
第1節 教育における「スタンダード」と「スタンダード化」
第2節 日本の動向と「授業スタンダード」
第3節 授業スタンダードに関する先行研究の整理
第4節 本書の課題と構成
第5節 本書の意義
第1章 授業スタンダードの内容
第1節 本章の目的
第2節 本章の方法
第3節 授業スタンダードと授業づくりの指導文書の作成状況
第4節 授業スタンダードのテキストマイニング分析
第5節 指導文書のテキストマイニング分析
第6節 本章のまとめ
第2章 授業スタンダードの規範性
第1節 本章の目的
第2節 本章の方法
第3節 成果指標が設定されている事例
第4節 成果指標が設定されていない事例
第5節 本章のまとめ
第3章 市区町村における授業スタンダードの作成状況
第1節 本章の目的
第2節 本章の方法
第3節 市区町村における作成状況
第4節 内容の分類と規定要因
第5節 規範性の規定要因および内容との関連
第6節 本章のまとめ
第4章 教師が市区町村の授業スタンダードを受容する程度とその要因
第1節 本章の目的
第2節 本章の方法
第3節 本章の分析結果
第4節 本章のまとめ
第5章 学校における授業スタンダードの作成状況
第1節 本章の目的
第2節 本章の方法
第3節 学校における作成状況
第4節 内容の規定要因
第5節 規範性の規定要因
第6節 本章のまとめ
第6章 教師が学校の授業スタンダードを受容する程度とその要因
第1節 本章の目的
第2節 本章の方法
第3節 本章の分析結果
第4節 本章のまとめ
終 章 総合考察
第1節 本書の知見
第2節 市区町村と学校における授業スタンダードの実態
第3節 授業スタンダードにみる日本の特徴
第4節 授業スタンダードとボトムアップ/トップダウンの再考
第5節 学校や教師の学びを繋ぐ「モノ」支援の可能性
第6節 授業スタンダードを超えて
第7節 本書の限界と今後の展望