
国際情報分析
出版社: 関西学院大学出版会
- 知識基盤社会で高次思考力を修得するには、いかなる教育が必要なのか。探究・体感し、自ら真実を掴み取る実践的分析技法を提言。
- 国際情報分析では、情報を収集・分析・評価し、自分で判断する高次思考力を養成する。調べ学習でもディベートでもない、真実に迫る探究。これからの知識基盤社会で必須の実践的分析技法である。
- 主編者の第一声關谷武司
序章 真の高大連携教育から見えてきたもの栗本嘉子
第1章 「知の探究合宿」実践体験談中村良平
1 二日間のストーリー
2 中学・高校の教員として、「知の探究合宿」にかける思い
第2章 なぜ、今「情報分析力」が求められるのか関谷祐史・坂本萌歌
1 メディアを信頼する日本人とその背景
2 ハイコンテクストな日本社会とコミュニケーション
3 今こそ情報分析力を身につけるべき理由
第3章 情報伝達のプロセスと情報が歪む可能性松下明日香・亀崎綾乃
1 事象が情報として伝わるまでのプロセス
(1)情報の取得段階で生じる歪み
(2)情報の処理段階で生じる歪み
(3)情報の伝達段階で生じる歪み
(4)全段階において生じる情報の歪み
2 信頼できる情報とは何か
(1)権威≠信頼
(2)国際機関と開発途上国の教育統計データ
(3)信頼できる情報とは
第4章 国際情報分析の理論的背景と実践方法關谷武司・吉田夏帆
1 情報のからくりと真実に迫る探究プロセス
(1)情報のからくり
(2)探究の始まり
(3)似て非なるもの─国際情報分析による探究学習
2 国際情報分析の実践方法
(1)国際情報分析の目的
(2)国際情報分析の5ステージ
(3)国際情報分析の5アクション
(4)国際情報分析のプレゼンテーション
第5章 反転学習を軸とした大学における実践江嵜那留穂
1 授業の全体的な流れ
(1)導入と情報分析方法の説明
(2)第1ラウンドおよび第2ラウンド
(3)第3ラウンド
2 第1ラウンドおよび第2ラウンド:特定課題分析・自由課題分析
(1)事前準備
(2)授業外における探究活動
(3)授業内における探究活動
3 第3ラウンド:情報発信体験
(1)初めての情報操作
(2)インタビュー調査
(3)本気で取り組む受講生たち
4 授業履修後の受講生によるリアルな声
第6章 学習者参加型の評価方法を用いた理解促進の仕組み辻 彩・芦田明美
1 多重評価
(1)視聴者によるプレゼンテーションの評価
(2)分析グループ内の相互評価
(3)指導者による上記①と②の個人評価についてのメタ評価
(4)上記①と②を組み合わせたプレゼンテーションの個人評価
2 評価のタイミングと留意点
(1)視聴者によるプレゼンテーションの評価
(2)分析グループ内の相互評価
(3)指導者による上記①と②の個人評価についてのメタ評価
(4)上記①と②を組み合わせたプレゼンテーションの個人評価
(5)第3ラウンドにおける評価
第7章 高等学校における集中演習形式での実践ガイドラインおよび実践事例樋口祥子・中村静香
1 実践ガイドライン─事前準備と実施体制
(1)実施者の役割
(2)実施施設
(3)学習環境
(4)配布資料および必要な物品
2 実践にあたってキーとなるポイント
(1)テーマ設定
(2)象徴的なニュース記事
(3)学習者をやる気にさせる導入の講義
(4)学習者の主体性を促す工夫
3 高校生向け集中演習形式の実践例
(1)ステージ1:「課題の全体像の把握」
(2)ステージ2:キーとなる情報の選択
(3)ステージ3:個別の情報の収集と分析
(4)ステージ4:個別の結果の統合
(5)ステージ5:最終判断に向けての考察
(6)最終成果発表と今後の学びに向けて
第8章 高等学校における「総合的な探究の時間」に向けた有効性の検討─国際情報分析の応用実践の可能性吉田夏帆
1 はじめに
(1)高校における「総合的な探究の時間」導入の背景
(2)「総合的な探究の時間」実施にあたっての課題
(3)本研究の目的─「総合的な探究の時間」に向けての応用実践の可能性
2 研究方法
(1)仮説の設定
(2)研究の手順
3 仮説1に関する分析結果
(1)総合的な探究の時間の目標の整理
(2)国際情報分析の実践方針─総合的な探究の時間の目標との比較から
(3)国際情報分析の実践方針─総合的な探究の時間の実施における課題との比較から
(4)仮説1の検証
4 仮説2に関する分析結果
(1)総合的な探究の時間で育成すべき資質・能力の整理
(2)調査方法
(3)分析結果
(4)仮説2の検証
(5)補論:教育関係者による客観的評価
5 おわりに
終章 知識基盤社会における国際情報分析の価値關谷武司
1 ついにきた「知の革命」
(1)知識崇拝主義の終焉
(2)グローバル化
(3)インターネットの威力
(4)知識基盤社会
(5)キー・コンピテンシー
(6)Education 2030
(7)日本ではSociety 5.0
(8)言語の壁が消失する!?
2 教育再考
(1)何を勉強しろというのか
(2)大学教育を考えるもう一つ重要な視点
(3)求められるのは具体的な提言
(4)どういう教育方法が必要なのか
(5)本質的でシステマティック
3 最後に、もう一度、「いかなる教育」が必要なのか
おわりに代えて─主編者の嘆き關谷武司
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