
歌うように伝えたい
出版社: 筑摩書房
- 突然の病、苦しいリハビリ、懐かしい人たち、大切な仕事…俳優である著者が文筆家として開花したエッセイ集、大幅に改訂した文庫版。解説 川本三郎
- 今、ここに生きている。
俳優・塩見三省が病を経て、ままならない身体で懸命に生きた
10年間の絶望と希望を真摯に綴る。大幅改稿して文庫化!
2014年、突然の病に倒れ、絶望を味わった。しかし著者は立ち上がり、苦しいリハビリを経て、元の世界に復帰した。そして、書き始めた。今までに出会った素晴らしい仲間たち、ともに病と闘った人々、ままならぬ身体と生きること、大切な仕事……本書は俳優である著者が自らの言葉で真摯に語り、文筆家として開花したエッセイ集である。大幅な改訂を経て、待望の文庫化。
解説 川本三郎
装画 ささめやゆき - 前書きとして
身体が、手が、足が、うん……。しかし私は生きている。
第1章 病との闘い──「人生が中断する」ということ、立ち直るということ
発症/離れ小島/ドラマの中の自分との対面/尊厳というものの獲得/戦友たち/本当の悲劇/孤立する、気力を保つ/桜の咲く頃に/或る日突然に日常を絶たれた人たち/身体の痛み/この身体であることが、私は私なのである
第2章 病と共に生きていく── 残像 私の走馬灯
故郷を想う/鳴滝日記 二十歳の頃/演劇の時代/シベリア鉄道紀行
第3章 あの人たちを想う── いつまでも忘れないということ
岸田今日子 みんな夢の中/つかこうへい 愛と憎しみ/中村伸郎 最後の新劇俳優/長岡輝子 永訣の朝/植木等 あの晩餐/大杉漣 孝のこと/微かな声が聞こえてくる
第四章 生きることへの支えとして── 映画の光、カメラの向こう側
北野武 静寂と修羅/三池崇史 入口と出口/岩井俊二 お元気ですかー!/松重豊 余白を思う/テレビドラマとの交差/演劇のこと ラジオドラマの脚本を書く
第五章 夕暮れ時が一番好きだ── 気持ちが良いのは少し寂しいくらいの時でもある
私の『病牀六尺』/長嶋茂雄さん リハビリの師匠/復活への居場所 きれいなもの/バスに乗る
文庫版後書きとして
今、ここに生きている
解説 川本三郎