創作者のための読書術

創作者のための読書術

出版社: フィルムアート社
著者: エリン・M・プッシュマン、中田勝猛
  • 「読む」解像度が上がれば、「書ける」ようになる!
    作家は他の作品をどう読んでいるのか?──プロの書き手の読み方を知ることで、小説やエッセイ、漫画からウェブメディア上での執筆まで、書く技術を向上させよう
    優れた作家になるための第一歩は、優れた読書家になること。プロの書き手が行っている「分析的読み方」を学ぶことで、自分の作品を書き出す一歩が見つかり、さらに書き手としてのスキルを高めることができる──そんな「書く」ための学びとなる読書術を徹底伝授。ジャンル、ナラティブアーク、キャラクター造形、語りの視点など、執筆術の使われ方をひもときながら、現代の小説やノンフィクション、詩、SNS、ブログなどの豊富な引用例を繰り返し読むことで、創作に役立つ効果的な読み方=精読が自然と身につく一冊。
    【本書のポイント】
    ・すべての「書く」人に役立つ「読み方」がわかる
    ・創作理論が実際の作品にどう使われているかを学べる
    ・言葉にする力を育て、自作の文章に応用できる
    ・引用作品を多角的な視点から何度も読み込むことで、分析的読書の訓練ができる
    ・各章末に引用作品の考察のポイントと自作のための執筆のヒント付き
  • プロローグ
    精読し、批評的に読む──作家がやっていること
    作家のように読むためのレッスン
    課題作品と考察のポイント
    執筆のヒントとなる読書
    始めてみよう──作家のように読む実践
    第1章 ジャンルについて
    ジャンルという概念
    ジャンルのなかで読むこと
    考察のポイントと執筆のヒント
    第2章 ジャンルの融合とジャンルをまたいで書くこと
    ジャンルの境界を飛び越えて読む
    ハイブリッド(ジャンルを融合)/マルチジャンル(多ジャンル)
    定型ハイブリッド作品
    新しいハイブリッド作品たち──借用型(一般的)とリスト型(特殊)
    ハイブリッドでマルチジャンルな作品を読む──全体像
    考察のポイントと執筆のヒント
    第3章 短い形式とデジタルメディア
    作品の長さと短い形式
    デジタルメディア上での創作
    考察のポイントと執筆のヒント
    第4章 プロット、ナラティブアーク、対立 中心となるテーマ/着想、イメージ/感覚あるいは感情
    物語の力
    プロット、ナラティブアーク、そして対立構造を読む
    非物語的な作品を成立させる要素
    中心となるテーマ/着想、心に残るイメージ/感覚感情を読み解く
    考察のポイントと執筆のヒント
    第5章 構造
    構造の概念
    構造の仕掛けと装置
    全体の構造──ページ上に現れる文章の順番
    編み込み型
    補足その1:非物語的なクリエイティブ・ノンフィクションの構造について
    補足その2:詩の構造について
    作家が構造を決めるとき
    構造を読み解く
    移行
    画像と文章
    構造を読み解くために
    考察のポイントと執筆のヒント
    第6章 キャラクター造形
    登場人物と知り合うこと──登場人物の深みとニュアンスを見つける
    語り手が登場人物のとき
    非物語形式でのキャラクター造形
    キャラクター造形を読み解く──より深い理解へ
    考察のポイントと執筆のヒント
    第7章 語りの視点(POV)
    レンズとしての視点(POV)
    語り手/話し手
    一人称、二人称、三人称
    語り手が作者であるとき──クリエイティブ・ノンフィクションのPOVの複雑さ
    レンズに実際の画像が含まれる場合──グラフィック/写真が含まれる語りの視点
    考察のポイントと執筆のヒント
    第8章 舞台設定
    場所
    環境
    時間
    舞台設定の組み立て
    場所に基づいた物語と環境文学における舞台設定
    グラフィック作品とフォトグラフィック作品における舞台設定
    考察のポイントと執筆のヒント
    第9章 シーン
    シーンとは何か?
    書き手がシーンを使うとき
    一つのシーンにどれだけのページを割くべきか?
    シーンを書かずに情景描写を行う
    視覚的なハイブリッド作品におけるシーン
    考察のポイントと執筆のヒント
    第10章 言葉
    文学的な耳を育てる──構造、形、長さ、そして音
    感覚的な言葉
    文章作法というルールを破ること
    作家としてのルールに気をつける
    言葉を扱う
    考察のポイントと執筆のヒント
    最後に
    訳者あとがき
    リーディング・セクション
    索引

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