細胞を間近で見たらすごかった

細胞を間近で見たらすごかった

出版社: 筑摩書房
著者: 小倉 加奈子
  • あなたの中の「見たことのない」世界へ! 分かりやすい比喩の説明と一目瞭然の手描きイラストで、病理医が楽しく人体をご案内。
  • 私たちの「生きてる」仕組みを支えている「すごすぎる細胞たち」に会いに行こう! 最も身近で最も不思議な人体テーマパークを、病理医がイラスト付きでご案内。
  • 人体の中では何が起こっているのか?
    一目瞭然のイラスト(←全部著者が描いた!!)と
    分かりやすい比喩の説明で
    楽しく「からだの中」をガイドします!
    本書は、食べ物や空気やバイキンとともにからだの内側を巡り、
    私たちが「生きてる」仕組みを支えている
    「すごすぎる細胞たち」に会いに行きます。
    病理医の著者自ら描いた解説イラスト満載で、
    ふだんは見えない世界も一目瞭然! 
    細胞を基本パーツとすると、人体というビルディングは
    「細胞→組織→臓器→器官→人体」の五段階構造。
    栄養がいきわたるように血管の配管工事もばっちり、
    細胞の新陳代謝でメンテナンスも緻密
    ……と分かりやすい比喩が盛りだくさんの、
    前代未聞の人体ツアーへレッツゴー!
  • はじめに──食べもの・空気・バイキンとともに巡るからだ一周旅行
    序章 からだツアーの旅じたく
    1.つぶつぶしながら増えたり減ったり
    2.かわいい形の細胞の部品たち「細胞小器官」
    3.まるでビルの工事現場! すべては細胞から
    4.「器官」を巡るからだツアー、集合場所は?
    5.身体のなかの植物?
    コラム1: 細胞からはじまる医学部カリキュラム
    第1章 ごっくんからうんちまで「ジェット 消化器ツアー」
    1.お口の中のハードとソフト
    2.まるでつぼみ!「味蕾」がさき乱れる舌
    3.自動制御スプリンクラーの唾液腺たち
    4.クロワッサン顔負けの多層な食道粘膜
    5.ゴージャスな二階建て構造の胃粘膜
    6.脳相? 妄想?
    7.十二本の指の長さの十二指腸
    8.消化管脇道コースへ!
    9.作るのは肝臓、貯めるのは胆嚢
    10.花の都、肝臓
    11.マルチタレントな肝細胞大公開!
    12.小島の浮かぶ腺房大海原、膵臓7
    13.水玉でオシャレなリゾート、ランゲルハンス島
    14.家を建てられる土地の大きさに匹敵、回腸・空腸
    15.危険! 腸に落とし穴?
    16.杯を酌み交わす細胞たちと乾杯! 大腸
    17.多様性といえば、腸内フローラ
    18.お腹の中をぐるり周遊、盲腸と結腸
    19.1日数度の肛門筋肉組体操
    オプショナルツアー1:自由に動ける「胸腔・腹腔フロアガイド」
    私たちの身体は、スーツケース?/うす~く広がる胸膜・腹膜
    第2章 吸って吐いて「風かおる 呼吸器ツアー」
    1.2つのツアーの入「口」
    2.死の交差点、誤嚥というリスク
    3.0・5秒間の口腔チームプレー
    4.呼吸器ツアーは、左右へ自由行動
    5.23回も分岐が! 迷わないで行けるかしら?
    6.ふさふさした毛がそよぐ
    7.アルプスの少女の友達? クララ細胞
    8.肺胞はごく薄製法がウリ!
    9.肺胞がのりづけされるCOVID-19肺炎
    10.肺胞を破壊するタバコの煙 
    オプショナルツアー2:自由に動かせる「骨格筋ワイルドツアー」
    内臓の反対語は?/インナーマッスルを鍛えるおしゃべり病理医/しましま模様が特徴の「骨格筋」/骨格筋一つひとつがマッチョになる筋トレ
    コラム2: 病気のことわりを知る学問「病理学」
    第3章 溜まったら出す「水の都 泌尿器ツアー」
    1.男女でだいぶ長さの違う「尿道」
    2.伸縮自在の洞窟「膀胱」
    3.腎臓と膀胱をつなぐ丈夫なチューブ「尿管」
    4.左右の大きな万能ソラマメ「腎臓」
    5.急降下と急上昇を繰り返す、絶叫コースター「腎臓の機能単位:ネフロン」
    6.ミクロな未開拓地球「糸球体」
    7.絶叫コースターの主経路、尿細管
    オプショナルツアー3:産毛の生える平原「皮膚ガイド」
    私という存在をまるっと包む人体最大の臓器「皮膚」/皮膚、そのテッペキの構造/平原の一部にふたつの丘が!「乳腺のひみつ・序章」
    コラム3: もうひとりの主治医「病理医」
    第4章 ドライブしませんか?「からだ交通網、循環器ツアー」
    1.壊れたパイプの修復方法
    2.全身を周遊する流れるプール
    3.ドキドキの力はどこから?
    4.4つの部屋と扉、戸締りが重要
    5.エレキな心臓、漏電や断線に要注意
    6.錆びる動脈
    7.血管建築のポイントは太さと構造
    8. 血液ダダ漏れ? 穴ぼこだらけの血管もある?
    9.もうひとつの交通網、リンパ管
    オプショナルツアー4:ふたこぶの美しい丘「ときめき乳腺ガイド」
    母乳をつくるぶどうの房?/伸縮自在のぶどうの実?
    第5章 これぞサバイバルツアー「免疫サファリパーク」
    1.どんなバイキンで旅します?
    2.たくさんの白血球
    3.食べたら死んじゃう好中球
    4.食べても死なないマクロファージ
    5.フットワークの軽いもうひとりの食細胞「樹状細胞」
    6.樹状細胞とヘルパーT細胞、素敵な出会い
    7.お互い励まし合う免疫担当細胞たち
    8.緊急事態! ウイルスがやってきた!!
    9.ナチュラルに殺し屋(!)の細胞
    10.樹状細胞、再び走る
    11.細胞の名札と名札フォルダー
    12.なんとか無事帰還!?
    オプショナルツアー5:これぞ秘境!「脳と脊髄、からだ遺産ツアー」
    やり取りされている情報量はネットの比じゃないぞ!/全身に張り巡らされた情報ネットワーク/シナプスでつながる個性豊かな神経細胞たち
    コラム4: かたちとストーリー、見立てと病理診断
    オプショナルツアー6:精鋭部隊で構成される「内分泌株式会社ガイド」
    第6章 どちらがお好き?「ハネムーン 生殖器ツアー」
    1.【女性ツアー】酸性雨の降るトンネル?
    2.【女性ツアー】トンネルを出るとそこは子宮頸管だった
    3.【女性ツアー】子宮体部には、“内膜床暖房”完備!
    4.【女性ツアー】ジュディ・オングの腕のような卵管
    5.【女性ツアー】100万分の1の人材になれ!
    6.【男性ツアー】避暑地にぴったり!
    7.【男性ツアー】過酷なレースコース
    8.【男性ツアー】からだの軽井沢?
    オプショナルツアー7:骨の髄までわかる、からだ通のための「造血器ツアー」
    赤い故郷と黄色い故郷? 骨髄はいずこに?/置かれた環境で人生、いや“血球生”が変わる?/血球たちの墓地?「脾臓」
    コラム5: リベラルアーツとしての医学?
    おわりに
    主要参考文献
    索引

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