
漱石の涅槃 詩作と思索
出版社: ふらんす堂
- ◆ 子規の写生、漱石の則天去私、虚子の花鳥諷詠
虚子は、俳誌「ホトトギス」を通して、栄えゆくもの衰えゆくもの、ただありの儘にじっと眺めてゆくのである。表現の新しさを競う、見せ場を作るのではなく、ありふれた日常に敬意を払う、そんな作品世界に到達したのである。漱石の「則天去私」からバトンを受け継いだ虚子の「花鳥諷詠」は、近代という時代からはこぼれ落ちそうな、ひそやかな願いや祈り、素朴な信心を守り育て、そうした思索と詩作の営みを縫い込んだ大いなる物語(場所)となったのだ。(「則天去私と花鳥諷詠」より) - Ⅰ 評論
則天去私と花鳥諷詠
近代批判と共同性の回復─ 岩岡中正を読む
Ⅱ 書評
人間存在の故郷を探す試み─『マカオの日本人』を読む
『大峯あきら全句集』を読む
Ⅲ 作品
俳句 八十句
短歌 八首
