伸子

伸子

出版社: 筑摩書房
著者: 宮本 百合子
  • 夫も母も、誰も私の「神」じゃない――激動の大正時代、対等な夫婦関係と立身を望んだ女の物語。宮本百合子の自伝的小説をいま。解説 斎藤美奈子
  • 1918年、作家を志す佐々伸子は留学先のNYで年上の研究者・佃に惹かれる。自由で対等な夫婦を夢見て結婚する二人だが、母の病で帰国してから歪みが露呈。佃の嫉妬や不機嫌での支配、あてつけの如き自己犠牲もさることながら伸子もまた実家から自立できないままだった。「妻」ではなく、ただ「人」として在るのは贅沢なのか? 著者の実体験に基づく女の立身の物語。
    解説 斎藤美奈子
    カバーデザイン 田中久子
    カバー画 近藤聡乃「呼ばれたことのない名前」スケッチより

人気の小説/文芸

クレジット表示/商標について
サイトについて