藤原不比等と『日本書紀』

藤原不比等と『日本書紀』

出版社: えにし書房
著者: 林 順治
  • 初期律令国家の実質的な指導者であり、『日本書紀』の編纂を主導し、天皇の系譜を整えた藤原不比等。
    その歴史改作システムの核となる干支一運の天皇紀を詳説し、『日本書紀』の虚実とその意図を明らかにする。
    また古代日本国家設立の深層とその底流にある「国家と個人」にまつわる民族を超えた普遍的な理論と、筆者の自分史が交錯する稀有な書。
  • 第1章 干支一運六〇年の天皇紀
    1 井原教弼と石渡信一郎
    2 初代天皇神武
    3 神武天皇即位の辛酉年
    4 「欠史八代」の天皇紀
    5 『日本書紀』のカラクリ
    6 藤原不比等の歴史改作
    7 井原教弼の歴史改作のシステム
    第2章 藤原不比等と持統天皇
    1 大津皇子の刑死と高市皇子の死
    2 天武と皇子六人の盟約
    3 万世一系天皇の物語
    4 藤原不比等と『日本書紀』
    第3章 アマテラス誕生の秘密
    1 フロイトの「心的外傷の二重性理論」
    2 溝口睦子の『アマテラス誕生』
    3 「山上碑」「多胡碑」「金井沢碑」
    4 稲荷山鉄剣銘文
    第4章 エミシはなぜ天皇に差別されたか
    1 律令国家のエミシ差別政策
    2 エミシの強制移住
    3 陸奥国と出羽国のエミシ
    4 エミシの反乱
    5 出羽国の反乱「元慶の乱」
    第5章 中臣鎌足と藤原不比等
    1 継体天皇と三島
    2 中臣氏と卜部の成立
    3 人と神とを統治する新神祇制度
    4 藤原不比等と『日本書紀』の虚と実
    5 日本神話と藤原不比等
    6 蘇我馬子は大王だった

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