
政治学の運命
出版社: 吉田書店
- 高畠通敏、佐々木毅、三谷太一郎という、「日本の政治学の歴史の中で、新しい時代を切り開く新しい政治観を作り上げた」政治学者の著作を丹念に読み込み、その全体像に迫る。
小野塚喜平次、吉野作造、南原繁、丸山眞男、京極純一を取り上げた『おのがデモンに聞け』の〝続編〟! - まえがき
第1章 高畠通敏における「市民の政治学」
はじめに――戦後政治学の最終走者
1 歩く戦後思想史のような人
2 衝撃のデビュー作二つ
3 六〇年安保からベ平連まで――『思想の科学』の時代
4 運動と現場の政治学
5 政治改革批判
第2章 佐々木毅と政治学の運命
はじめに――佐々木政治学の画期性
1 政治学史への関心
2 現代アメリカの思想と政治
3 現代日本の思想と政治
4 政治学原論へ
第3章 三谷太一郎における歴史の消去
はじめに――三谷政治史学の特質
1 原敬の政治指導
2 思想家吉野作造
3 昭和戦前期の政治と軍事と思想
4 吉野作造と丸山眞男
終 章 誰のための政治学か――結びに代えて
あとがき
主要人名索引