
カントの超越論的自我論
出版社: ぷねうま舎
- 生涯を賭けた思索の原典に立ち戻り、あらためてカントと対話する。
未知なる思考の世界と、そこにおける人間の位置を示す指標を立てる
ために。
再びこの思考の金字塔に挑んでみよう。自らの声で、カントの迷いと
葛藤をときほぐす。すると時代を築いた思想の、素顔が見えてくる
そこにあるのは、いまを生きる、私たちの足もとを照らす探照灯の誕生
秘話であった。 - 第一章 「私」は思考する. 第二章 「私」は現存在する
第一節 実体としての「私」の否定 第四節 現存在の感じ
第二節 超越論的統覚 第五節 「私の」身体
第三節 純粋統覚 第六節 主観の状態
第三章 「私」は自己を知る. 第四章 超越論的自我論の限界
第七節 自己触発
第八節 内的経験
第九節 自己認識