被爆者裁判に挑む

被爆者裁判に挑む

出版社: 信山社出版
著者: 田村 和之
  • 被爆者援護に取り組み、長年挑み続けた在外被爆者裁判で画期的【最高裁判決】を導いた著者が問う、被爆者援護法と被爆者行政の軌跡。
  • 被爆者援護に取り組み、長年挑み続けた在外被爆者裁判で画期的【最高裁判決】を導いた著者が問う、被爆者援護法と被爆者行政の軌跡。
  • ◆長年挑み続けた被爆者裁判と援護の軌跡◆
    終わらない「黒い雨」裁判、いまも続く被爆者の後遺症。被爆者援護に取り組み、長年挑み続けた在外被爆者裁判で画期的【最高裁判決】を導いた著者が問う、被爆者援護法(原爆3法)と被爆者行政の軌跡。巻末に被爆者裁判一覧表を掲載。
  • 『被爆者裁判に挑む』
      田村和之(広島大学名誉教授) 著
    【目 次】
    はしがき
    ◆第1章 被爆者法の基本問題―序にかえて
     1 基本的な問題
     2 被爆者に対する給付の法構造
     3 被爆者援護法制定以降の援護策の拡充
    ◆第2章 原爆「被爆者」の概念―放射能影響被爆者(三号被爆者)を中心に
     はじめに
     1 「被爆者」概念の形成
     2 直接被爆者
     3 特別被爆者
     4 放射能影響被爆者(三号被爆者)
     おわりに
    ◆第3章 「黒い雨」被爆者に対する被爆者健康手帳の交付
     1 被爆者の要件
     2 放射能影響要件
     3 「黒い雨」被爆者制度
     4 健康診断受診者証制度
     5 ま と め
    ◆第4章 被爆者健康手帳裁判
     1 被爆者健康手帳裁判とは
     2 在外被爆者による被爆者健康手帳裁判
     3 直接被爆者・入市被爆者による被爆者健康手帳裁判
     4 三号被爆者(放射能影響被爆者)による被爆者健康手帳裁判
     5 長崎「被爆体験者」裁判
     6 広島「黒い雨」訴訟
     7 被爆者健康手帳裁判の途中での原告死亡
     おわりに
    ◆第5章 在外被爆者に対する被爆者法の適用
     はじめに
     1 国・厚生省の説明
     2 被爆者法の社会保障法論
     3 国外居住者への適用規定の不存在論
     おわりに
    ◆第6章 在外被爆者に対する被爆者援護法の医療援護規定の適用
     1 被爆者援護法の在外被爆者への適用の状況
     2 被爆者援護法3章3節の規定の適用
     3 在外被爆者に対し医療援護の実施を求める裁判
    ◆第7章 在外被爆者裁判
     1 在外被爆者とは
     2 在外被爆者裁判とは
     3 孫振斗裁判
     4 三菱重工広島・元徴用工被爆者裁判,郭貴勲裁判
     5 国外からの手当て等支給申請裁判
     6 在ブラジル被爆者未払手当支給請求裁判―消滅時効の問題
     7 三菱重工広島・元徴用工被爆者裁判最高裁判決
     8 被爆者健康手帳交付申請裁判,被爆者援護法の改正
     9 在外被爆者による医療費支給を求める裁判
     10 在韓被爆者医療費裁判最高裁2015年9月8日判決
     11 在外被爆者で勝訴できた理由―おわりにかえて
    ◆第8章 原爆症認定要件の要医療性―最高裁2020(令和2)年2月25日判決について
     はじめに
     1 要医療性の理解のしかた
     2 要医療性は原爆症認定の要件か
     おわりに
    ◆第9章 原爆症認定審査基準の改定
     はじめに
     1 原爆症認定の基準
     2 原爆症認定の在り方に関する検討会
     3 行政認定と司法判断の「乖離」
     4 「報告書」の検討①―司法判断と行政認定の「乖離」
     5 「報告書」の検討②―放射線起因性(原爆症)認定の廃止の提案
     6 「報告書」の検討③―2つの改善提案
     7 「報告書」の検討④―その他の問題
     おわりに
    ◆第10章 被爆二世裁判判決
     はじめに
     1 被爆二世問題についての国などの動き
     2 当事者双方の主張
     3 長崎地裁判決の要旨
     4 広島地裁判決の要旨
     5 検  討
     おわりに
    ◆第11章 法定受託事務である被爆者援護事務の実際と問題点
     1 在外被爆者裁判敗訴に控訴しなかった大阪府
     2 厚生労働省による地方自治体事務(被爆者健康手帳交付事務)への介入・干渉
    ◆第12章 原爆被爆者対策基本問題懇談会(基本懇)―何が語られ,「報告」はどのように作られたか
     はじめに―基本懇とは
     1 基本懇の設置経緯と目的
     2 速記録の公開の経緯
     3 政府・自民党の「国家補償」に対する懸念
     4 基本懇における主な議論
     5 報告のとりまとめ過程
     おわりに
    ◆第13章 基本懇「報告」―その後
     はじめに
     1 第94回国会(1980年12月~1981年6月)における論議
     2 被爆者援護法案の審議
     おわりに
    ◆第14章 地方自治体の被爆者援護―広島市および広島県に即して
     はじめに
     1 原爆医療法以前の状況
     2 原爆医療法施行以後の状況
     3 広島県の独自援護
     4 広島市の独自援護
     5 独自援護の課題
     おわりに
    ◆第15章 被爆者援護立法をめざす広島市の活動―1989年ごろまで
     1 戦後占領下の動向
     2 原爆医療法の制定
     3 原爆医療法の施行
     4 原爆医療法の改正
     5 原爆特別措置法の制定
     6 原爆二法の拡充
     7 被爆者援護の課題
     8 被爆者援護法の制定に向けて
    〈付 録〉
    1 被爆者健康手帳裁判
    2 在外被爆者裁判
    3 原爆症認定裁判
    ・あとがき

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