
闘う1980年代
出版社: 新曜社
- ・バブル経済のもとで社会運動は衰退し、1980年代は「脱政治化の時代」「虚構の時代」と語られてきた。それは本当か? 闘いは持続し、人びとのつながりは裾野を広げていたのではないか? 運動史が照らし出す1980年代には、いま・ここに続く抵抗の豊かな源流があった。
*昭和Xデーの反天皇制運動(天野恵一)、在日外国人の指紋押捺拒否(朴容福)、レズビアン解放運動(杉浦郁子)、働く女性の学習活動(和田悠)、横須賀の反トマホーク運動、グローバルな反核・反原発運動(新倉裕史)、国鉄分割・民営化以後の労働運動の変化、コミュニティユニオンと建設労組運動(兵頭淳史)、物価高、エネ値上げ、環境問題に取り組み、売上税や新自由主義に抗した消費者団体(原山浩介)など、さまざまな運動の記録、証言から問いなおす。
*好評の「社会運動アーカイブズ・インタビュー」(中島雅一)に加え、新シリーズ「方法の探求」インタビューがスタート。被差別部落、ハンセン病家族の被差別体験の聞き取りを語る(黒坂愛衣)。