鉄鋼産業の闇

鉄鋼産業の闇

出版社: 皓星社
著者: 鎌田慧
  • 真っ赤な溶鉱炉の火に魅せられた男たちの夢と挫折。日本の高度経済成長を支えた基幹産業の闇に迫る。
  • 真っ赤な溶鉱炉の火に魅せられた男たちの夢と挫折。日本の高度経済成長を支えた基幹産業の闇に迫る。
    『ガリバーの足跡』『死に絶えた風景』、あとがき「日本の鉄鋼産業とトランプ政権」を収める。
  • 炭鉱と鉄鋼。日本資本主義の出発地点は、矛盾の坩堝でもあった。
    真っ赤な溶鉱炉の火に魅せられた男たちの夢と挫折。日本の高度経済成長を支えた基幹産業の闇に迫る。
    本書に収めた2冊のルポルタージュのうち『ガリバーの足跡』は、釜石製鉄所の歴史と地域の人びとの歴史とを重ねて書かれた。
    もう1冊の『死に絶えた風景』は、八幡の最底辺「労働下宿」から製鉄の現場に派遣された体験記録と、筑豊炭鉱の失業者たちとの交流を描く。
    さらに、あとがき「日本の鉄鋼産業とトランプ政権」を収める。
  • 第一部 ガリバーの足跡 滅びるか鉄鋼王国ニッポン 7
    黄金の日々 11
    石をもて追わるるごとく 26
    鉱山の友子同盟 53
    もうひとつの戦争 76
    鉄と魚 91
    大形工場の終焉 108
    黄昏の街で 126
    そして七年後、釜石の不安 142
    河出文庫版あとがき 153
    資料 河出文庫版解説 童顔の秘密 佐木隆三 154
    第二部 死に絶えた風景 157
    プロローグ 159
    〝透明度ゼロ〟の死/裁かれるもの
    第一章 絶望の部屋──労働下宿の記録 167
    労働下宿の夜/高炉掃除人/本工=カミサマ 下請=ニンゲン/
    労働下宿脱出のあとで/暴力支配の系譜/〝門前雇用〟の労働下宿/
    納屋制度と労働下宿/ある証言
    第二章 鉄の流れ──釜石から八幡へ 201
    栄光の製鉄所──釜石/離合集散の歴史/八幡村のゴールドラッシュ/
    ゴールドラッシュの末路/ある漁師の記憶/奪われた漁場/
    吉田磯吉の実力/ナグサメとワイヤカケ
    第三章 せめぎ合う波──鉄鋼労働者の闘い 220
    人夫供給業の歴史/溶鉱炉の火は消えたり/釜石での決起/
    「赤トンボ」の歌/八幡製鉄所の労働構造/三島光産事件
    第四章 黒い紐帯──八幡と筑豊 241
    遠賀川の流れ/焼け焦げた時計/マイクロバスの道のり/
    燃え尽きたピット/筑豊の〝最大産業〟/坑夫たちのいま/
    人間スクラップ/夢のシームレス/ある閉山
    第五章 洞海湾のほとりで 272
    壊滅する住宅地/あらたなる拡大/追われる漁民たち/
    君津へ──労働者の大移動/企業城下町の崩壊
    エピローグ 285
    「高炉公園」に立つ/洞海湾の深い眠り/Nさんからの手紙
    単行本あとがき 295
    講談社文庫版あとがき 297
    現代教養文庫版あとがき 298
    あとがき 日本の鉄鋼産業とトランプ政権 鎌田慧 299

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