世代とは何か
出版社: 亜紀書房
- 【推薦】中島岳志さん(政治学者)
「生者は死者と未来の他者を、同じテーブルに呼び集めて、対話しなければならない。」
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──地球規模の危機を乗り越え、未来を確かなものにするために、わたしたちは何をすべきか。
巨大な危機に直面したいま、私たちは「古いやり方」に立ち戻る必要がある、とインゴルドは唱える。
古来、脈々と紡がれてきた「知恵」とは、いったいどのようなものだろうか?
ティム・インゴルド思想のエッセンスを総動員して語られる、希望の書。 - ●日本の読者のみなさまへ
●まえがき
第1章 世代と生の再生
親子関係
系譜学的モデル
相続と持続性
第2章 人の生涯[ライフコース]をモデル化する
年を取り、子をなす
歴史の天使
釣鐘曲線
生と死
第3章 道を覚えていること
薄層で覆われた地面
過去からの道
アーカイブからアナーカイブへ
懐かしむこと
第4章 不確実性と可能性
呪いを解く
くぐり抜けながらおこなう
注意の構造
驚愕と感嘆
第5章 喪失と絶滅
種のカタログ
子をなすことの系譜
人種と世代
保全と、ともに生きること[コンヴィヴィアリティ]
第6章 人類を再中心化する
人間を超えて、人間する[ヒューマニング]
例外主義の告訴
進歩と持続可能性
群れとタービンについて
第7章 教育のやり方
学究的な姿勢
理性と応答可能性
新しい人々、古いやり方
知恵と好奇心
第8章 科学技術の後に
STEMからSTEAMへ
科学とアーツ
デジタル化と手先仕事
結び
●解説に代えて
●原注