国際存在としての沖縄
出版社: 法政大学出版局
- 複数の権力に翻弄されながらも吸収されることなく、自らを固有の存在として認知させた沖縄の姿を文化や歴史、政治から考察。
- 複数の権力に翻弄されながらも、自らを固有の存在として認知させた沖縄の歩みを島津侵攻とアメリカ統治に焦点を当て、文化や歴史、政治から多角的に考察する。
- 琉球/沖縄は明・清帝国、薩摩藩、日本、アメリカといくつもの権力に翻弄され領域を縮小しながらも、吸収されることなく独自の存在であり続けた。苦境のなかでも相手に応じて自らの提示の仕方を変えて固有の存在として認知させた過程を、島津侵攻とアメリカ統治の2度の大変動に焦点を当て、文化や歴史、政治から多角的に考察する。沖縄は、国際社会をいかに生き抜いてきたのか。
- 序章 国際存在としての沖縄
第Ⅰ部 儀礼と芸能(宮崎悠)
第1章 東アジア世界の冊封体制における儀礼と秩序
第2章 礼楽と統治
第3章 琉球と東アジア冊封体制
第4章 対島津関係における芸能の役割
第5章 政治的危機と芸能
第6章 琉歌にみる交易世界の広がり
第II部 沖縄の自立と日本復帰運動(柴田晃芳)
第7章 戦後沖縄と日本
第8章 沖縄の自立と復帰論
第9章 島ぐるみ土地闘争と日本復帰運動
第10章 保革対立と復帰運動の革新化
第11章 沖縄にとっての日本復帰が示すもの
第III部 米軍サイトと沖縄(中村研一)
第12章 米軍サイト論
第13章 島嶼の航空サイト
第14章 軍人リーダーシップ
あとがき
索引