江戸の食商い 知恵・洒落・粋の百花繚乱

江戸の食商い 知恵・洒落・粋の百花繚乱

出版社: 法政大学出版局
著者: 権代 美重子
  • 江戸は庶民の暮らしを活気づける食商いに溢れていた。棒手振りや七輪屋台、居酒屋、仕出し、茶屋看板娘までを豊富な図版で描く文化史
  • 江戸は庶民の暮らしを活気づける食商いに溢れていた。棒手振りや飴売り、七輪屋台、居酒屋、歌舞伎の仕出し、茶屋看板娘までを多数の図版とコラムで描く文化史!
  • 江戸の町には大人気のそば・寿司・鰻・天ぷらをはじめ、庶民の腹を満たし暮らしを活気づける食の商いが溢れていた。米や野菜、豆腐や魚、味噌・醤油・油などの基本食材、茶や酒やさまざまな料理を販売するあまたの職業に光をあて、棒手振りや飴売り、七輪屋台、居酒屋文化、歌舞伎の仕出し、茶屋看板娘や料理番付までを豊富なカラー図版とコラムで描く。大好評『日本のお弁当文化』に続く好著!
  • はじめに
    第1章 江戸のまちと人々の暮らし
    1 「江戸」のまち
    2 江戸に住む人々──町人は「家持」と「家守」だけ
    3 庶民の住む長屋──「表店」と「裏店」
    4 長屋の住人と暮らし
    第2章 江戸から始まる食文化
    1 一日二食から三食へ
    2 江戸っ子自慢の白い飯──白米飯の主食化
    3 流通システムの整備──魚河岸と青物市場
    4 調味料の発達と普及
    第3章 「棒手振り」の食商い
    1 棒手振りの仕事
    2 棒手振りの一日と生活
    3 長屋の朝と振売り
    第4章 明暦の大火と外食商いの登場
    1 江戸の復興まちづくりと外食商いの登場
    2 奈良茶飯屋の登場
    3 手軽な惣菜店「煮売り屋」「菜屋」
    4 屋台の登場
    第5章 屋台から生まれた江戸四大名物料理
    1 蕎 麦
    2 鰻蒲焼
    3 天麩羅
    4 寿 司
    第6章 初物狂騒曲
    1 初物人気
    2 熱狂的「初鰹」人気
    3 初茄子一個一両なり?
    4 初 茸
    5 初物の幕府統制と促成栽培
    第7章 季節の食商い
    1 江戸の夏の食商い──まちなか
    2 江戸の夏の食商い──水辺
    3 江戸の冬の食商い──おやつ
    4 江戸の冬の食商い──鍋料理屋
    第8章 江戸の飴売り
    1 人気の甘味「飴」
    2 飴専門店「桐屋」「川口屋」
    3 飴売りパフォーマンス
    第9章 話題の看板娘、引き札、大道芸
    1 話題のアイドル「看板娘」
    2 話題の「引き札」
    3 話題の「大道芸」
    第10章 居酒屋繁盛記
    1 居酒屋の登場
    2 居酒屋商い
    3 「豊島屋」の酒商い
    第11章 歌舞伎と食商い
    1 人気の歌舞伎見物
    2 接待施設「芝居茶屋」
    3 土間客と「かべす」の楽しみ
    4 「万久」ブランド弁当「幕の内」
    5 うなぎ飯
    第12章 食で遊ぶ
    1 読んで楽しい料理本の流行
    2 順位をつけて楽しむ──「見立番付」の流行
    3 飲食の量を競う「大酒大食大会」
    第13章 高級料理茶屋「八百善」の繁栄
    1 高級料理茶屋の登場
    2 八百善の始まりと歴代の食商い
    3 二代目善四郎──八百屋から一代で築いた年商二千両
    4 四代目善四郎──八百善の全盛期
    5 時代に咲く花
    おわりに
    参考文献
    江戸時代 社会と食商い年表
    【コラム】
    ①「江戸わずらい」と江戸庶民の食事
    ②「七輪」の普及と食商いの発達
    ③「土用の丑の日」と鰻
    ④「天ぷら」のはじまり
    ⑤江戸砂村の野菜の促成栽培
    ⑥江戸の夏商い「虫売り」
    ⑦「極暑あそび」
    ⑧彦根藩の牛肉味噌漬「反本丸」
    ⑨山東京伝の商才と「判じもの引き札」
    ⑩話題の「配置薬商法」
    ⑪江戸の酒事情
    ⑫投機人生「大久保今助」
    ⑬出版プロデューサー「甘泉堂和泉屋市兵衛」
    ⑭「八百善」と文化人

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