物理学の誕生 山本義隆自選論集Ⅰ
出版社: 筑摩書房
- 物理学/物理学史に関する論文・講演原稿・書評などを集成、全二巻として刊行する。本書では、古代から近代にかけての自然像の変遷を中心にたどる。
- 科学史家・山本義隆がこれまでに発表した物理学/物理学史に関する20本以上の論文・講演原稿・書評などを集成、全2巻として刊行する。物理学とはどのような学問で、いかなる発展を遂げてきたのか。『物理学の誕生』と題した本書では、「16世紀文化革命」に注目しつつ、古代からコペルニクス、ケプラーを経て近代力学の形成までの過程を中心にたどる。山本義隆による山本義隆入門ともいうべき画期的論集。収録論考:「アリストテレスと占星術」「シモン・ステヴィンと16世紀文化革命」「「ガリレイ革命」をめぐって」「ニュートンと天体力学」「物理学の誕生」など。
- 1. アリストテレスと占星術
2. 近代的自然観の形成――発展のカギとなった遠隔力の概念
3. 在野で学ぶということについて
《付録》第一級のノンフィクション 大佛次郎『パリ燃ゆ』の面白さ
4.『磁力と重力の発見』をめぐって
5. 16 世紀文化革命
6.「ルネサンス」と「16 世紀文化革命」
7. 科学史の基本問題に取り組んで
8. シモン・ステヴィンと16 世紀文化革命
9.「ガリレイ革命」をめぐって
10.ニュートンと天体力学
《書評》『ニュートン』島尾永康著
《書評》『プリンシピア』I.ニュートン著/中野猿人訳,『ニュートン自然哲学の数学的諸原理』I.ニュートン著/河辺六男訳・解説
《書評》『チャンドラセカールの「プリンキピア」講義――一般読者のために』S.チャンドラセカール著/中村誠太郎監訳
11.物理学の誕生
あとがき