
人文学のための計量分析入門
出版社: 人文書院
- 数量的なアプローチは、テキストの精読に依拠する伝統的な研究方法にいかなる価値を付加することができるのか。
- 数量的なアプローチは、テキストの精読に依拠する伝統的な研究方法にいかなる価値を付加することができるのか。数字の盲信に陥らず、人文学における数量的研究の威力と限界をもってその疑問に答える。
- なぜ解釈するのではなく数えるのか
数量的なアプローチは、テキストの精読に依拠する伝統的な研究方法にいかなる価値を付加することができるのか。数字の盲信に陥らず、人文学における数量的研究の威力と限界をもってその疑問に答える、歴史的資料を扱う全ての人に向けた恰好の書。
数量的手法にも過失や改竄の危険性は存在する。けれども、数量的手法には実際のところ、調査者が選択や手順を明確にすることを余儀なくされるという利点がある。仮説は明示され、その限界も考慮される必要がある。そして、資料の数量化や分類が困難であることが判明した場合には、その資料は新たな視点から検討され、新しい方法で解釈されなければならないだろう。また、数量的手法は、研究者に多数の異なるアプローチを――多くの失敗をしながら――試し、また異なる規模で分析を行うよう促す。数量的手法は、歴史学の直感や創造性を制限するのではなく、むしろ刺激することが可能である。
(「結論」より)
原書:Claire Lemercier and Claire Zalc, Quantitative Methods in the Humanities : An Introduction, translated by Arthur Goldhammer, University of Virginia Press, 2019.
◎目次
第1章 数量史――その頂点から危機まで
第2章 資料と標本
第3章 資料からデータへ
第4章 相関から因果へ?
第5章 数量化、ネットワーク、軌跡
第6章 歴史を可視化する
第7章 単語を数える、テキストを探索する - 序論
第1章 数量史――その頂点から危機まで
第2章 資料と標本
第3章 資料からデータへ
第4章 相関から因果へ?
第5章 数量化、ネットワーク、軌跡
第6章 歴史を可視化する
第7章 単語を数える、テキストを探索する
結論
訳者あとがき
文献目録
索引