「上代のことばと文字」入門

「上代のことばと文字」入門

出版社: 花鳥社
著者: 瀬間 正之、笹原 宏之、上野 美穂子、根来 麻子、蜂矢 真弓、葛西 太一、方 国花、岩澤 克、田中 草大、黄 明月、宮川 優
  • 漢字を構成する三要素、〝字形・漢字音・字義〟を理解するために。
    『古事記』『日本書紀』『万葉集』『風土記』をはじめ、上代文学作品は漢字のみで記されています。
    〈読む〉ためには漢字を理解できていなければなりません。
    基礎知識とその運用法、工具書とその使用法を解説します。
  • 「上代のことばと文字」への招待—上代文学研究における国語学とは何か[瀬間正之]
    I●上代文字資料をどのように扱えばよいか
    上代文学と国語学—地名「高羅」をどう訓むか[瀬間正之]
     1 導入
     2 『肥前国風土記』「高羅」をどう訓むか?
    上代の字体入門[笹原宏之]
     1 上代の文字資料
     2 漢字の分類と用語
     3 中国製漢字
     4 日本製異体字・日本製用法・日本製漢字
     5 おわりに
    原本系『玉篇』の意義と検索方法[瀬間正之]
     1 原本系『玉篇』と上代文学
     2 原本系『玉篇』書誌・現行本
     3 原本系『玉篇』検索方法
     4 その後の佚文検索
     「萬葉集用字考証実例」索引
    六朝口語(唐代口語)をどのように調べるか[瀬間正之]
     1 六朝口語と上代文学
     2 具体例1「所有」
     3 具体例2「不問」
     4 具体例3「〜得」
     5 調べ方
    * * * *
    国語学の知識と方法をどのように生かすか—上代文学研究における課題を探る[上野美穂子]
     1 はじめに
     2 文字選択の可能性と訓詁注釈
     3 音声・音韻・文法からみた『万葉集』研究
     4 さいごに
    II●研究状況とこれからの課題
    『続日本紀』宣命の語彙をめぐる諸問題[根来麻子]
     中国の詔勅類と宣命との関係/語彙の位相と述作者の用語選択/日常的な文書類の語彙との共通点/今後の展望
    被覆形・露出形の様相[蜂矢真弓]
     被覆形・露出形の先行研究/名詞の被覆形・露出形/名詞・動詞・形容詞の被覆形/形容詞の被覆形・露出形/被覆形の様相/付録 品詞別被覆形・露出形の例
    表現から見る『日本書紀』の成立[葛西太一]
     『日本書紀』の性格/その表現は漢語漢文か/その表現は文言文か/規範の所在/今後に向けて
    木簡がことばと文字の研究にもたらした新知見[方国花]
     日本における木簡研究のはじまり/木簡研究がもたらした新知見/木簡関連データベースの紹介/東アジア的視点での木簡研究
    III●知っておくべき基本研究文献
       [岩澤克・田中草大・黄明月・方国花・宮川優・瀬間正之]

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