検証 戦争に加担した日本文学

検証 戦争に加担した日本文学

出版社: 花鳥社
著者: 小松 靖彦、ジョン・ソルト、栗原 俊雄、御手洗 靖大、河路 由佳、榎戸 渉吾、石原 深予、田中 綾、帆苅 基生、橋本 あゆみ、安藤 優一、内村 文紀、林 宇、金井 清一、遠藤 宏
  • 告発でも擁護でもない、これからのための歴史的検証。
    戦時下において文学、文学者たちに何が起きていたのか。
    国内外37名の研究者・文学者・ジャーナリストの調査によって学問的に明らかになる。
    本巻では、戦争の時代を捉えるための具体的方法を提示し、文学者たちが戦争期から戦後への〈切断=連続〉にどのように向き合ったか(向き合わなかったか)を検証する。
    全3冊、同時刊行!
    1 支配される文学のことば
    2 戦中から戦後への〈切断=連続〉 *本巻
    3 ソフト・パワーとしての〈萬葉集〉
  • 全3巻の構成
    シリーズ2について
    第4章 戦争の時代をどう捉えるか
    平和な時代に振り返って鏡をのぞき込むと、後ろに小さく北園克衛像が見える……ジョン・ソルト
    記憶を歴史に記録する……栗原俊雄
    第5章 戦中から戦後への〈切断=連続〉の検証
    佐佐木信綱の「新た世」の歴史観―戦争期と戦後を繋いだ論理 付、「日本叢書」一覧―……小松靖彦
    戦中戦後の窪田空穂―『槻の木』から―……御手洗靖大
    土岐善麿と『萬葉集』―『作者別萬葉短歌全集』(一九一五)を起点として―……河路由佳
    土屋文明の「民謡」論……榎戸渉吾
    「戦争の歌」を詠まないでいられた可能性―前川佐美雄の場合―……石原深予
    「私のあとに樹枝の折れる音」―逗子八郎/井上司朗の分水嶺―……田中綾
    石川淳「江戸人の発想法について」論―萬葉に対峙する〈江戸〉―……帆苅基生
    雑誌『文化展望』にみる「過去への反逆」の拒絶―太宰治、坂口安吾、齋藤史らの寄稿における戦中・戦後の切断と連続―……橋本あゆみ
    作家たちの戦争体験素描―一九二九年前後世代を中心に―……安藤優一
    資料紹介 「特攻百首」について……内村文紀
    資料紹介 橋間直治 (陸軍少尉)資料―終わりし者、終わらぬ「もの」―……林宇
    第6章 萬葉集研究における〈戦後〉
    座談会「戦争と萬葉集研究」 戦後の萬葉集研究はどのように始まったか―研究の歴史の切断と連続をめぐって―……金井清一・遠藤宏・(司会)小松靖彦
    初出一覧

人気の小説/文芸

クレジット表示/商標について
サイトについて