ALS 苦しみの壁を超えて
出版社: 明石書店
- 2018年にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、苦悩と絶望に追い込まれながらも、できることは必ずあるとあきらめずに生きてきた6年間、難病当事者としての著者の想いはどのように変わったのか、そして多くの人との出会いにより何を見つけたのか。
極限の不自由さと引きかえに手にした利他の心に生かされる自分、そして同時に支えてくれる人たちや苦しみの只中にいる人たちを生かしている自分に気づくまでの軌跡を赤裸々に綴る。 - はじめに
第1章 人間は人間を幸福にできる!きっと
1 私の「生きる!」宣言
(一)でも、私は負けない!
(二)エンジン01 in 市原
2 「人間は人間を幸福にできる!きっと」
(一)自分の全てを懸けて
(二)ヒューマンドラマの始まり
第2章 思春期の悩みは通り過ぎていく
1 「悩むということ」
(一)中学生との出会い
(二)「悩むということ」
2 思春期の悩みは通り過ぎていく
3 京都修学旅行――4月17日の奇跡
(一)『重ね地図でたどる京都1000年の歴史散歩』
(二)奇跡を呼んだメール
4 「その1人に谷川先生がいます」
(一)京都修学旅行
(二)中学生からのメッセージ
(三)卒業式式辞
第3章 「わぁ、地球の上に生きている!」
1 岐阜まで往復900キロ
(一)「岐阜に行こう!」
(二)「わぁ、地球の上に生きている!」
(三)再会
(四)倍賞千恵子さん
(五)東海林良さんのこと
2 「われは山の子」――帰郷
(一)5年ぶりの帰郷
(二)「われは山の子」
(三)父母への思い
(四)卒業63年
(五)色紙――永遠の友情
第4章 自立・共生・夢――三つの心
1 禅の心
(一)「公平」と「意志」
(二)「自力」で生きる
2 「生活科魂」――三つの心
(一)大会へのメッセージ
(二)三つの心
3 「自立への基礎を養う」
(一)教育改革への意志
(二)1本の電話から
(三)「自立への基礎を養う」
(四)「自立」の大切さ
(五)禅の生き方
第5章 「死なないでください!」
1 生き地獄を見た
(一)コロナ感染
(二)生き地獄
(三)「空中文字盤」
(四)さかもと未明さん
2 「死なないでください!」
(一)届いた1通のメッセージ
(二)子どものために学ぶ教師たち
(三)「人生最大の岐路」
(四)乗り越えた壁
(五)よみがえった笑顔
3 「野菊の墓」
(一)「幸福な死」
(二)「野菊の如き君なりき」
(三)民子の死
第6章 利他の精神で生きる
1 Do for Others
(一)2つの顔――教育学者と地名作家と
(二)それでも本を書く!
(三)子どもたちのために
(四)Do for Others
(五)ペスタロッチの墓碑銘
(六)宗教って何?
2 「壁のないコンサート」
(一)3・11チャリティコンサート
(二)トロンボーンの思い出
(三)「音楽のチカラ」
(四)打ちのめされたプライド
(五)「利他の精神に溢れたコンサート」
(六)苦しみの連帯
(七)石巻への思い
3 130パーセントのコンサート
(一)完璧へのこだわり
(二)130パーセントのコンサート
(三)『ママを殺した』!?
第7章 「生かせ いのち!」
1 利他の心に満ちた講座
(一)見えてきた一条の光
(二)下村満子さんと泣いた
2 「生かせ いのち!」
(一)白井貴子『ありがとう Mama』
(二)「生き切る」ということ
(三)Y君からの色紙
(四)「生かせ いのち!」
3 下村満子さんからのその後
終章 どんな難病でも私たちは諦めない!――さかもと未明さんとの対談SP
あとがき