
私の愛するロシア
出版社: エトセトラブックス
- 「ノーヴァヤ・ガゼータ」ジャーナリストによる、ロシアの周縁の人々の声を届けるルポルタージュ。プーシキンハウス図書賞受賞。
- 政権批判の急先鋒「ノーヴァヤ・ガゼータ」ジャーナリストによる、ロシアの周縁の人々の声を届ける渾身のルポルタージュ。2024年プーシキンハウス図書賞受賞。
- 沈黙を拒むジャーナリズム、私たちが本当に知るべきロシアの姿。
「エレーナの言う『国を愛する』は、従順や沈黙ではない。誰かを周縁に追いやることでもない。ファシズムと戦争がこの世界を飲み込んでしまう、その前に、彼女の警鐘がこの本を通して、日本社会にも響くように」
ーー安田菜津紀(Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
「プーチンはどこから来たのか? ロシア人とはどのような人びとか? 知りたければこの本を読みなさい」
ーースヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(『戦争は女の顔をしていない』著者、ノーベル文学賞作家)
プーチン政権批判の最先鋒「ノーヴァヤ・ガゼータ」紙に17年間つとめたジャーナリストによる、渾身のルポルタージュ。戦争にひた走るロシアにおいて、モスクワから遠く離れた地方の自動車道で〈身を売る〉女性たち、廃墟で暮らす未成年の子どもたち、国営の障害者施設、忘れられた公害、隠蔽された学校占拠事件、迫害される少数民族、性的少数者……政権下において周縁に追われ隠されてきた人びとの声を伝える記事と、真実を語る記者としてそしてLGBT活動家として戦ってきた自らの半生を交互に綴る。2024年プーシキンハウス図書賞受賞。
「私は、自分の母国への愛についての本を書いた。常に良い方向に、というわけではないにしても──この国が、その生においてどう変わっていくのか、この国が私たちをどう変えるのかを。ファシズムは何から生じるのか、どんなふうに育ち、開花するのか。本書に頻繁に登場する私の母もまた、私の母国だ。そして私自身も本書に登場する。私はもう、自分のルポルタージュの主人公たちの陰に隠れたりはしない」(本文より)
