
青い記念碑 教えるとは希望を語ること⸺1960年代の北見北斗高生・札幌開成高生への〈ことば〉と小池喜孝先生のこと
出版社: 寿郎社
- ルイ・アラゴン、ロマン・ローラン、ゴーリキー、ドストエフスキー、ジャン・タルデュー、竹内好、丸山眞男、堀田善衛、中野重治、古在由重、小池喜孝……
「60年安保」の熱気が冷めやらぬ北海道の高校で、そのとき教師は何に悩み、何を生徒に伝えたのか⸺先人たちの〈勁いことば〉によって自他と真摯に向き合った国語教師の北見・札幌での青春の記録。 - まえがき
I 北見北斗高と札幌開成高の生徒たちへ
ルイ・アラゴンとロマン・ローラン―私の生活信条
「記憶から」と「記憶を超えるもの」
「修身」と「非国民」の記憶
人間の声を聞く
十五年戦争と堀田善衛の思想
アイヒマンに対する立場
うたについて―「はやり歌」と「防人の歌」
古事記歌謡のヘソなし解釈
「はやり歌」と「防人の歌」
共同の生活意識と類同の世界
北見を去るにあたって
こもごもの思い
朝鮮戦争と「コミット」
堀田善衛の言葉
古在由重の『戦中日記』
軍国主義の言葉
真の「愛国心」とは
K君、「わらび座」は君の大学だ
「わらび座」というふるさと
「学力テスト」をめぐる「手記」
僕自身のもどかしさ
「わらび座」の舞台
Ⅱ 一九六〇年代の北見北斗高校
六〇年代前半の北見北斗高と小池喜孝先生―追悼・小池喜孝先生
基本姿勢を形作った北見北斗の四年間
小池喜孝先生の赴任
小池喜孝先生の「伝説」
『鼓動』と「私の戦后史」
尾崎秀実『愛情はふる星のごとく』に関わる
「文武両道」の中で
高教組役選時の「策戦会議」
「集団の中の私」というテーマ
「井上伝蔵」と小池喜孝先生
小池喜孝先生の「仲人口」
北見北斗高「三八期生」の私
あとがき