授業力を高める「受けの技術」
出版社: さくら社
- 子どもたちの発言に反応してその発言を生かし、それによって授業をさらに充実させるための技術を「受け」とし、授業名人・野口芳宏先生の子どもたちとのやりとりを材に取りながら、授業成功の秘訣を紐解きます。
- 将棋や囲碁、柔道や空手といった相手のある競技において、相手の「攻め」を受け止めるための技術=「受け」。
これを、授業に応用すれば、教師が子どもたちに対して行う発問や指示といった技術は「攻め」。子どもたちの発言に反応してその発言を生かし、それによって授業をさらに充実させるための技術が「受け」と捉えられます。
教師が用いる様々な授業技術を、「受けの技術」と「攻めの技術」という観点から授業上達の心得を説いた、新しい授業技術の解説書です。
授業名人・野口芳宏先生の子どもたちとのやりとりを材に取りながら、真似するだけでは上手くいかなかった授業成功の秘訣を、誰の目にも明らかとなるよう平易な語り口で紐解きます。
「受けの技術」一覧
[1]きっちり受ける… 1)板書 2)評価 3)束ね 4)訂正 5)説き聞かせ観 6)机間巡視 7)傾聴 8)間・沈黙・注視
[2]軽く受ける… 9)言い換え 10)確認 11)ユーモア 12)身振り手振り(ジェスチャー) 13)〇か×かと問う
[3]ハートで受ける… 14)共感 15)期待 16)感想 17)驚き 18)黙考
[4]攻めて受ける… 19)再発問 20)ゆさぶり 21)あおり 22)反問(問い返し)23)目標明示 24)挙手 - はじめに
序 そもそも授業をなぜ「攻め」と「受け」で考えるのか
一 授業を真似ても上手くいかないのはなぜか
二 「受けの技術」で授業力が高まるのはなぜか
三 「受けの技術」をどのように身に付け、高めるか
四 「受けの技術」の具体
1 きっちり受ける
2 軽く受ける
3 ハートで受ける
4 攻めて受ける
五 野口芳宏先生の授業に見る、達人の「受けの技術」
1 感情を込めて反応する、語る
2 随所で「間」を取る、十分に取る
3 束ね・言い換え
4 言語技術、学習習慣、人生観を示す
5 授業を急がない
おわりに
監修の言葉