空き家・空き地を活かす地域再生
出版社: ユウブックス
- 空き家等の不動産をコミュニティを構築しながら事業化する手法「コミュニティ・アセット」。11事例で事業スキーム構築方法を紹介。
- 空き家等の不動産をコミュニティを構築しながら事業化する手法「コミュニティ・アセット」。11の事例で、事業スキームの構築方法や完成までのプロセスを、ダイアグラム図や豊富なカラー写真とともに伝えます。
- 「コミュニティ・アセット」とは、「空き家増加」と「コミュニティの活力低下」という二つの問題を同時に解決する「場づくり」を指す。空き家を活用することこそが、コミュニティが再生されるためのきっかけとなり、コミュニティのための場づくりこそが活動資金を生み出すと同時に、空き家を減らす処方箋になる。
本書では、「コミュニティ・アセット」の11の事例を通じ、金融による事業スキームの構築方法や完成までのプロセスを、スキームダイアグラムや豊富なカラー写真とともに伝える。
そのほか米英における先行組織のあり方や、コミュニティ・アセット構築までの定型のステップ、事業者らのインタビュアーを通じた成功のポイント、各課題についての論考などを掲載し充実した内容に。
行政、金融機関、地主、大家、設計者らなどまちづくりに関わる方の必携の書。 - [目次]
Introduction コミュニティ・アセットへの提言 田島則行
コミュニティアセット構築のためのステップ
Chapter 1 民間主導の公共プロジェクト
Case 1 地方から生まれた公民連携の最先端事例
岡崎正信/株式会社オガール
オガールプロジェクト
Case 2 官民連携によるまちの交流拠点
内山博文/つくばまちなかデザイン株式会社
co-en
Case 3 公民連携による集合住宅団地の新しい近隣空間
入江智子/株式会社コーミン
morineki
Chapter 2 コミュニティ事業から始まる地域再生
Case 4
DIYによる近隣活性化の始まり
河野直/合同会社つみき設計施工社
123ビルヂング
Case 5
投資から始まる場の育成・運営
松島孝夫/株式会社エンジョイワークス
平野邸Hayama、The Bath & Bed Hayama、桜山シェアアトリエ
Case 6
“共感”をコアにした集合住宅の再生
𠮷原勝己/𠮷原住宅有限会社、株式会社スペースRデザイン
山王マンション、新高砂マンション、コーポ江戸屋敷
Chapter 3 市民の汗のエリアマネジメント
Case 7
空き家が増え続ける坂道のまちに立ち向かう
豊田雅子/NPO法人尾道空き家再生プロジェクト
あなごのねどこ、みはらし亭
Case 8
オーナーを突き動かす地域貢献型のテナント戦略
東海林諭宣/株式会社 See Visions
ヤマキウ南倉庫
Case 9
貧困と衰退に立ち向かう市民活動のアイデアと工夫
大谷悠/Das Japanische Haus e.V.
ライプツィヒの「日本の家」プロジェクト
Chapter 4 まちの価値を活かした空き家再生
Case 10 既存の不動産価値を活かした再生術
藤原岳史/一般社団法人ノオト、株式会社NOTE
篠山城下町ホテルNIPPONIA
Case 11 自治体と民間を連携させ新しい流通の仕組みをつくる
和田貴充/空き家活用株式会社
アキカツナビ
Cross Talk
1コミュニティ・アセットの地平を開いた先駆者の心得
岡崎正信
2 自ら編み出した公民連携の団地づくりの手法
入江智子
3 コミュニティ事業と地域再生をつなげる手法
内山博文×河野直×松島孝夫
4 各地のプレーヤーに知識とネットワークと手法を伝えていく
𠮷原勝己
5 一つひとつの活動からまちへ広げる
大谷悠×東海林諭宣×豊田雅子
6 再生事業の資金調達のスキームづくりに“よそ者”は不可欠
藤原岳史×和田貴充
Research
1 団地に展開されたエリアマネジメント:東京都西東京市、東久留米市「ひばりが丘団地」から
森田芳朗
2 中山間地域における地域おこし協力隊の活躍:岡山県久米郡久米南町 ゲストハウス「&里方屋」から
納村信之
3 社会性のある私欲:バンコクのリノベーションプロジェクトから
権藤智之
4 遺物を活かす空き家再生の提案
山崎亮
5 アーティストと地域住民のゆるやかな関係:大分県別府市「清島アパート」から
若竹雅宏
6 歴史的建造物の利活用によるエリア再生:ベルギー、オランダの産業遺産から
奥村誠一
7 不動産市場から見るアセット価値向上の手法:イギリスの建築ストックから
中城康彦