こちら、発達障害の世界より―生きやすく生きることを求めて
出版社: 本の種出版
- 発達障害とうつ病の当事者であり、療育とカウンセリングに携わる心理士:支援者。生きづらさを生きやすさに変えるための道を描く。
- 新レーベル『ミライのパスポ』第1弾!発達障害とうつ病の当事者であり、療育とカウンセリングに携わる心理士:支援者。2つの立場をもつ者として発達障害特有の世界を伝え、生きやすく生きる道を描き出す、清冽な自叙伝。
- 混沌としたミライを渡っていくための、本という名のチケット。新レーベル『ミライのパスポ』第1弾!
小さい頃から、言葉はへたくそで、乱暴で、怒りやすくて、泣きやすかった。分かっていても、自分の行動を止めることができなかった。ボクは現実から逃れるために、小学校卒業と同時に記憶を封じ込め、全てを忘れることにした。
そして大人になり、発達障害者を支援する心理士として働き始めていくうちに、何もかもがうまくいかなくなる。発達障害の診断を受け、うつ病の当事者ともなって休職したとき、ボクは、閉じた記憶のパンドラの箱を開いて、過去の自分と向き合うことを決めた――。
自閉スペクトラム症の当事者であり、子どもから大人までの療育とカウンセリングに携わる支援者。ふたつの立場をもつ1人の人間としての〈信念〉に基づき、時にシリアスに、時に軽妙に、「あり得ないことがあり得る」発達障害特有の世界を伝える、清冽な自叙伝。生きづらさを抱える全ての人が「生きやすく生きられる」ための道を描き出す。 - はじめに
第1章 生きやすく生きられない―発達障害と診断されるまで
ボクの世界について
Ⅰ パニックの世界
Ⅱ 見通しのなさと不安の世界
Ⅲ 多動・不注意・衝動性の世界
Ⅳ 感覚の世界
こんな大人が、できちゃいました
第2章 当事者であり支援者―ふたつの立場で働く
診断が下りてから、再び働き始めるまで
ふたつの立場をもつ支援者として
支援者として使っている手法
第3章 ボクの生きやすさ改善術・障害受容―オモロイ世界に向けて
ボク的生きやすさとは
ストレス対処編
社会スキル編
不注意・衝動性の対策
自己努力もしつつ他者援助に頼る
第4章 あなたへの手紙―全ては当事者のために
パニックの世界にいるあなたへ
見通しのなさと不安の世界にいるあなたへ
多動・不注意・衝動性の世界にいるあなたへ
感覚の世界にいるあなたへ
あなたへ伝えたいこと
当事者からのメッセージ
ボクからのメッセージ
おわりに――「ありがとう」をあなたに