町の本屋という物語 定有堂書店の43年

町の本屋という物語 定有堂書店の43年

出版社: 作品社
著者: 奈良 敏行、三砂 慶明
  • 本は、本屋は、これからも大丈夫――そのように思わせてくれる一冊である。
    本屋「Title」店主・辻山良雄さん推薦!
    鳥取の定有堂書店は、いかにして地域の文化拠点となり、日本中から本好きや書店員が足を運ぶ「聖地」となっていったのか。名店の店主が折に触れつづった言葉から、その軌跡が立ち現れる。〈本の力〉が疑われる今まさに、手に取るべき一冊。
     鳥取に根を下ろし、一から自分の仕事を作りあげてきた奈良さんの言葉には、時代と地域を超えた普遍がある。それはとてもシンプルなことで、「本が好き、人が好き」。いつの時代も定有堂書店は本と人とのあいだにあり、そうした素朴なスピリットが、その店を全国から人が集う「聖地」たらしめたのだ。
     いま、本の力を疑いはじめた人にこそ読んでほしい。本は、本屋は、これからも大丈夫――そのように思わせてくれる一冊である。
    本屋「Title」店主・辻山良雄
  • はじめに 身過ぎ世過ぎは草の種
    第一章 町の本屋という物語
    楽しい本屋は可能か/“夢を託す”ということ/どうして素人が書店を始めることになったかと言うと……/日常の可能性/本のことは井狩春男さんに教わった/本を並べる/本屋の愉しみ/ブック・カバーへの思い入れの話/定有堂から/人文書で、もうおともだち
    /町の本屋の物語
    第二章 「書店」と「本屋」
    「本屋」論/ザ・ブックマン/本屋は「舞台」なのだ/本の紹介は楽しい/本屋のカスタマイズ/「本屋アジール」論/本の泉/「書店」と「本屋」/ウェブ、そして町の本屋/町の本屋から生まれた本──『伝えたいこと』出版のこと
    第三章 「身の丈」の本屋
    人に教わり、本に教わる/座敷わらしの荒ぶる魂/本屋の学校/本屋を歩く/なぜ人文書なのか/本屋ですから/希望/本屋の源泉/スタンダードとカスタマイズ/京都書店研修会へいく/永六輔さんトーク&サインの会顛末記/朋有り遠方より来る/ノアの箱舟/バーチャル書店/町の書店に未来はあるか
    第四章 本屋の青空
    書と戯れる/就職しないで生きるには/脱個性/徳俵/一周遅れのトップ/書の底力/町に生きる/再生力/本屋と個性/本のビオトープ/好きだからやる
    第五章 定有堂書店の生成変化
    本屋の未来を創造する/定有堂書店の生成変化
    附録 定有堂書店の本棚 往来のベーシックセオリー
    あとがき 一冊の本の衝撃
    編者後記 三砂慶明
    奈良敏行・定有堂書店略年譜

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