
浅原才市翁を語る【令和新版】
出版社: 京都月出版
- 多くの人を惹きつける妙好人・石見の才市を初めて世に知らせた著者の好書を再現。才市との会話や、信仰心あふれる詩は染み入ります。
- 多くの人を惹きつける妙好人・石見の才市を初めて世に知らせた寺本慧達の好書を再現。実際に才市に会って記録したのは著者だけ。才市の話しぶりや、信仰心あふれる詩は現代人の心に染み入ります。鈴木大拙・柳宗悦に影響を与…
- 妙好人〝石見の才市〟の詩と逸話が、現代人の心を打つ!!
浅原才市(あさはら・さいち)というおじいさんがいました。昭和の妙好人といわれる真宗の篤信者で、宗教哲学者・鈴木大拙によって世界的に紹介された人物です。
才市は自分の信心の機微を詩にしたためていました。その詩には、信心がうまくいかない気持ち(慚愧:ざんぎ)や、そんな自分でも救われる感謝(歓喜:かんぎ)が、あふれんばかりに綴られています。
著者の寺本慧達は若き日に才市と出会い、もの静かで小柄なお爺さんである才市の、深い信心、全くひけらかすことのない純粋な心に、惹きつけられました。日々、才市と会って仏教談義に花を咲かせたものです。
慧達は才市の人物像と詩を雑誌に寄稿し、鈴木大拙にたどり着き、柳宗悦に影響をあたえ、才市は人々に知られることになったのです。
この寄稿文をふくむ才市を紹介した慧達の好書は、昭和期に多くの人に読まれたのち、再版を望まれながらも長らく実現されませんでした。これを令和新版として再現します。慧達にしか書けなかった才市の逸話、才市の実感あふれる信心の詩は、現代人の心に染み入ります。 - 自 序〔浅原才市翁を語る〕
Ⅰ 生ける妙好人 浅原才市(大正8年初出)
Ⅱ 浅原才市翁を語る(昭和27年初出)
Ⅲ 浅原才市と私(昭和25年初出)
Ⅳ 奇妙なお爺さん 浅原才市翁の話(昭和25年初出)
令和新版の刊行にあたって
解 説(谷口愛沙:真宗大谷派教学研究所)
付、寺本慧達年譜
