
ある在日少年の原風景
出版社: 同時代社
- 一九五〇年、大阪で「僕」は、済州島出身の両親のもとに生まれた――。極私的で叙情的な「在日二世」のエスニシティと青春を描く。
- 一九五〇年、大阪で「僕」は、済州島出身の両親のもとに生まれた。地域と集落、そこに暮らす人びとの息づかいを聞きながら育った小中時代。野球に没頭し、「キタ」に育まれた高校時代。極私的で叙情的な「在日二世」のエスニ…
- 一九五〇年、大阪。
その年、そこで「僕」は、済州島出身の両親のもとに生まれた――。
地域と集落、そこに暮らす人びとの息づかいを聞きながら育った小中時代。
野球に没頭し、「キタ」に育まれた高校時代。
極私的で叙情的な「在日二世」のエスニシティと青春を描く。 - 第一部 在日の子どものエスニシティと生活――小中学校時代
第一章 「わが家」の誕生/第二章 集落の性格と在日家庭の民族観
第三章 子どもの世界/第四章 民族学校の子どもたち
第五章 中学校の「在日更生プロジェクト」
第二部 高校野球と青春
第一章 受験勉強と高校生活への適応/第二章 高校の野球部
第三章 野球部漬けの幸福/第四章 野球部生活と連動した高校生活の浮き沈み
第五章 野球部生活の終焉と初の「祖国」訪問
第三部 エスニックマイノリティの高校生活――幸福と苦悩
第一章 大阪キタと僕の高校/第二章 教師と生徒の多様性と格差
第三章 校風の圧力/第四章 校風が僕にもたらした奇怪なテーゼ
第五章 高校生活と大学受験
