近代日本におけるイスラームの転回

近代日本におけるイスラームの転回

出版社: 春風社
著者: 黒田賢治
  • イスラームという信仰は、この国でいつ発見され、どのように理解されてきたのだろうか。西洋と中国という経路によってもたらされ、仏教やアジア主義といったフィルターを通して変容し、やがてその一部は忘れ去られていった、知の系譜を掘り起こす試み。
    新井白石による「マァゴメタン」の発見、文久遣欧使節団の「仏像」なきモスク体験、「怪傑マホメツト」像の創造、山岡光太郎に先立つ中島裁之の「メッカ」視察談の謎、そして大正三年の「巡礼船事業」……
    日本はどのようにして、独自のイスラーム観を形成してきたのか。
  • 序章
    第一章 イスラームの発見とサムライたちの教養
    第二章 幕末日本におけるイスラームとの邂逅——文久遣欧使節団の記述より
    第三章 西洋への眼差しのなかのイスラーム
    第四章 明治日本のイスラーム――外来知識の咀嚼と帝国の戦略
    第五章 翻訳時代のムハンマドの小伝と知の共鳴
    第六章 明治期後期のイスラームをめぐる知の展開と系譜――ムハンマドの伝記とその資料
    第六章補論 聖典クルアーン研究の先駆者藤田季荘
    第七章 一九〇七年の中島裁之の世界旅行と「メッカ」視察談——日本初のマッカ訪問者をめぐって
    第八章 近代日本とイスラーム世界の関係再考――大正三年巡礼船事業を中心に
    終章
    あとがき
    参考文献
    索引

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