
大地を切り裂く人々
出版社: 春風社
- 社会科学のメラネシア的生成変化!
忽然と消えたクランが残した「禁足地」、遺体から力を得ようとする若者、土地争いの場で「掘ってみれば分かる」と叫ぶチーフ、重機の振動に呼び覚まされる祖霊、「石から生まれた男」をめぐる系譜の内紛。
「大地の不穏な現れ」から、自らの社会観と未来を問い直す。
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マライタ島における土地は、我々の知るそれとはまったく違っている。土地は人間を支える安定的な地盤ではなく、あらゆる過去が堆積した潜在性の領域である。人々はこうした土地を「掘り」、そこに現れた自己の姿に驚く。(本文より) - はじめに 土地と向き合う人々
序章 メラネシアから社会と土地を考える
第1部 死が埋まる土地
第1章 海の側に住む「山の民」――調査地の民族誌的概要
第2章 不動の故地と伸び広がる系譜――キリスト教以前の西ファタレカ
第3章 「あってはいけない現実」の形成――マーシナ・ルールと自己知識の客体化
第2部 生きた土地
第4章 起源の闇と不穏な未来のあいだ――現代西ファタレカにおける社会変容の深層
第5章 家を作る者が捨てた石が隅の親石となる――西ファタレカのクラン間政治と「未発の革命」
第6章 木々が倒れるとき――メラネシアの人間と自然
第7章 故地へ帰る道路――インフラストラクチャーと新しい日常の構築
結論 目の前にある時間
あとがき
注
参照文献
索引
