REKIHAKU 特集・カメラ越しの世界
出版社: 国立歴史民俗博物館
- 国立歴史民俗博物館発! 歴史と文化への好奇心をひらく『REKIHAKU』!
いまという時代を生きるのに必要な、最先端でおもしろい歴史と文化に関する研究の成果をわかりやすく伝えます。
特集は「カメラ越しの世界」。
カメラが発明されて200年。感光板からフィルムへ、モノクロからカラーへ、アナログからデジタルへと展開してきましたが、本特集では、博物館や研究分野における写真をめぐる今日的な課題と意義を、主に資料としての写真、道具としての写真、そして表現としての写真という側面から迫っていきます
写真のなかには、時には現実としては受け入れがたいものであったり、逆に現実であると錯覚させたりするものもあります。画像のデジタル化や加工技術の発達によって、現実とフィクションの境界は、ますます曖昧なものとなっています。その意味で私たちは、写真を正しく読み取るためのリテラシーが今、必要とされています。
私たちの日常に溢れる写真は、一体何なのか。想像以上に広がりを持つその奥行きを見ていきます。
特集は、トップに森枝卓士と川村清志の対談「写真は何を物語るのか MINAMATA・アジア・食」掲載のほか、蓮沼素子・井上卓哉・島立理子・柴崎茂光・上野祥史・高科真紀・比嘉豊光・正垣雅子が執筆。
特集以外の記事も、好評連載・鷹取ゆう「ようこそ! サクラ歴史民俗博物館」、石出奈々子のれきはく!探検ほか、盛りだくさんで歴史と文化への好奇心をひらいていきます。
歴史や文化に興味のある人はもちろん、そうではなかった人にもささる本。それが『REKIHAKU』です。年3回刊行! - 特集対談
写真は何を物語るのか
——MINAMATA・アジア・食——
(森枝卓士・川村清志)
1 「公開」と「利用制限」のバランスをどうとるか●COLUMN
地域に残された写真の保存と活用の今
(蓮沼素子)
2 ステレオ写真のデジタル化で見えてくるもの●COLUMN
富士山の古写真を読み解き、展示する
(井上卓哉)
3 写真資料の持つ可能性(チカラ)を考える●COLUMN
写真のチカラ
(島立理子)
4 忘れられた地域の記憶をよみがえらせる●COLUMN
写真資料を用いた
フィールドワークの地域還元
──写真と現場の往復作業を通して──
(柴崎茂光)
5 写真から3Dデータへの変化は何をもたらすのか
記録メディアとしての3Dデータ
(上野祥史)
6 戦後沖縄の記録者・阿波根昌鴻●COLUMN
写真の価値と可能性
──阿波根昌鴻写真の軌跡──
(高科真紀)
7 沖縄写真をめぐる意義と課題●COLUMN
沖縄写真の今日
(比嘉豊光)
8 創作者の立場から模写と写真との関係を考える
絵画を模写すること
──写真との関係──
(正垣雅子)
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博物館マンガ 第12回
ようこそ! サクラ歴史民俗博物館
収蔵庫内の資料の取り扱い方(鷹取ゆう)
石出奈々子のれきはく!探検 第12回
かみさま全包囲網(石出奈々子)
フィールド紀行
加耶の史跡を探訪する
第3回(完)
飛躍を遂げた大加耶の王都、高霊
(高田貫太)
誌上博物館 歴博のイッピン
丹後半島の漁を支えたチョロと磯見漁具
(松田睦彦)
歴史研究フロントライン
映像の共有による、歴史と文化の研究のために
(内田順子)
EXHIBITION 歴博への招待状
特集展示「歴史の未来―過去を伝えるひと・もの・データ―」
(後藤 真)
SPOTLIGHT 若手研究者たちの挑戦
外国船の修造から日本近代造船業を考える
(賀 申杰)
歴史デジタルアーカイブ事始め 第11回
城端別院善徳寺オンライン古文書収蔵庫
(橋本雄太)
くらしの植物苑歳時記
特別企画「伝統の古典菊」・「冬の華・サザンカ」のご案内
博物館のある街
野球殿堂博物館 文京区後楽で六五年
(関口貴広)
くらしの由来記
キノコの季節に潜む闇
(川村清志)
研究のひとしずく
年輪から読む人と木の歴史
第2回●杉のいた場所
(箱﨑真隆)
Kaleidoscope of History A Photographic Introduction to Items from the Collection “Shini-e”
-- Portraits of the Deceased
(YAMADA Shin’ya)
歴博友の会 会員募集
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