描画連想法
出版社: 遠見書房
- 精神分析における「自由連想法」をもとに描画療法を行う新たな実践「描画連想法」。描画連想法においては,描画を「きく」ことを重視する,構造を重視する,紙の交換という形で解釈に「区切り」を与える,などの特徴がある。主体の再構成をもたらす描画療法とは一体どのようなものか。その実践と理論を,多数の事例を交えながら詳しく解説した事例論文集。付論として,スクィグル,スクリブルや風景構成法についても語った論文も収録。
- 序 章 人間と言語との関係から描画を捉え,介入することの意義
第1章 「描画連想法」とは何か─紙を交換する
第2章 描画空間のトポロジー─転移の問題を巡って
第3章 「不可能なもの」との関係を浮かび上がらせる
第4章 「文字的なもの」の出現に注目する
第5章 夢との繋がりを探る
第6章 精神病に対するアプローチ─紙を導入する
第7章 主体と社会をつなぐ描画
終 章 「描画連想法」のさらなる発展に向けて
付論1 スクィグル・スクリブル・描画連想法
付論2 風最構成法─「風景になる」ということ