動作法と心理臨床
出版社: 遠見書房
- 成瀬悟策が創始し,多くものに受け継がれてきた動作法は,現在,アジア圏をはじめ,多くの国・地域で,身体的・心理的な対人支援として広まっています。
本書は,動作法の〈広がり〉を動作法実践者たちによって書かれた1冊です。思春期のつまづきや精神疾患,PTSD,身体障害,身体疾患など,さまざまな場面で生きる動作法を描いています。 - 第1部 精神疾患と動作法
第1章 思春期・青年期のこころの病と動作法 (畠中雄平)
第2章 統合失調症と動作療法 (鶴 光代)
第3章 うつ病への臨床動作法 (緒方二郎)
第4章 場面緘黙と動作法 (成瀨智仁)
第5章 認知症と動作法 (竹田伸也)
第6章 PTSDと動作法 (奇 惠英)
第7章 自己臭恐怖症と動作法 (大場信惠)
第8章 動作法における“こころ”の問題と対処 (花田利郎)
第2部 身体障害・体の病と動作法
第9章 脳性マヒ (藤野正和・石倉健二)
第10章 筋ジストロフィー症児への動作法を通した支援について考える (森﨑博志)
第11章 医療的ケアを必要とする重症心身障害 (東川博昭)
第12章 気管支喘息 (藤田継道)
第13章 腎臓疾患と人工透析 (服巻 豊)
第3部 発達障害と動作法
第14章 知的障害 (小田浩伸)
第15章 学習障害 (五位塚和也・小田浩伸)
第16章 注意欠如・多動症 (瀬戸山悠・橋本正巳)
第17章 自閉症スペクトラム障害 (干川 隆・田中信利)
第4部 臨床心理分野における動作法の事例
第18章 動作法体験者にとっての動作法──51年間の歩み (池辺絢子)
第19章 子育て中の保護者支援の事例──スクールカウンセラーの視点から (染原薫美)
第20章 不自由な身体と生きた私の50年 (芹田洋志)
第21章 Mさんの40年に及ぶ動作と認知の学習のヒストリー (藤田継道)
第22章 不登校の事例 (山﨑由紀)
第23章 終末期医療への貢献の可能性 (曻地勝人)