朝鮮通信使にかけた魂の軌跡
出版社: 東方出版
- 朝鮮通信使関係資料のユネスコ「世界の記憶」遺産登録を日韓共同で実らせた対馬の実業家・松原一征氏の熱い思いと朝鮮通信使顕彰運動の足跡をたどる。
- 朝鮮通信使関係資料のユネスコ「世界の記憶」遺産登録を日韓共同で実らせた
対馬の実業家・松原一征氏の熱い思いと朝鮮通信使顕彰運動の記録。
日韓の友好と平和のシンボル、朝鮮通信使。2017年10月、ユネスコ「世界の
記憶」遺産登録が実った背景には、対馬藩の外交官・雨森芳洲の説いた「誠信
交隣」思想に基づく顕彰運動があった。
この運動に長年、中心となって携わってきた松原一征氏の足跡をたどる。
その足跡は、地域おこしの活動事例ともなっている。 - はじめに
一、「通信使がやってきた」興奮を再び
二、朝鮮通信使による地域起こしへ
1 盧泰愚大統領、来日の波動/2 朝鮮通信使縁地連絡協議会を結成
三、歴史とどう向き合うか
1 釡山に「通信使の風を」/2 日韓に朝鮮通信使国会議員の会
四、実業家と通信使の二足の草鞋
五、対馬の先人から学んだこと
1 陶山訥庵/2 賀島兵介(恕軒) /3 雨森芳洲/4 景轍玄蘇と規伯玄方
六、ドイツ財団の平和シンポジウムから
七、ユネスコ世界記憶遺産、登録への道
八、世界遺産後、日本と韓国
1 登録を活かして/2 対馬韓国名誉総領事、実現せず/3 「点」から「線」へ
九、出会いが道をつくる
1 辛基秀氏/2 仲尾宏氏
十、ゆかりのまちを繋ぐ
1 2007〜2023年 全国交流大会より/【コラム】ゆかりのまちを歩く/
2 通信使を広める情熱家たち
十一、国境の島・対馬の役割とは
1永留久恵氏の教えから/2 対馬朝鮮通信使歴史館オープン
十二、「誠信交隣」 日韓の礎に
1 韓国で朝鮮通信使船を復元へ/2 歴史の教訓を胸に
あとがき―通信使の「平和の精神」を世界へ………松原一征
―学びたい「郷土をよくしよう」の一念…嶋村初吉
参考文献/ユネスコ「世界の記憶」遺産登録 各地の史料/
朝鮮通信使縁地連絡協議会 会員一覧/朝鮮通信使一覧