ソ連軍〈作戦術〉

ソ連軍〈作戦術〉

出版社: 作品社
著者: デヴィッド・M・グランツ、梅田宗法
  • 内戦で萌芽し、独ソ戦を勝利に導き、冷戦時、アメリカと伍した、最強のソフト。現代用兵思想の要、「作戦術」とは何か? ソ連の軍事思想研究、独ソ戦研究の第一人者が解説する名著、待望の初訳。
    作戦術(Operational Art)とは?
    ソ連は、第二次世界大戦前に、画期的な用兵概念である「作戦術(Operational Art)」を世界で初めて明確に定義し言語化することに成功。この作戦術は、独ソ戦においてソ連軍の勝利に貢献した。そしてアメリカ陸軍も、ベトナム戦争での敗北を機に、この「作戦術」の概念を自軍の軍事ドクトリンに導入。湾岸戦争で勝利を収める大きな原動力となった。
    現在、世界の主要国の軍隊では、この「作戦術」という用兵概念はすでに常識となっている。
  • 前書き(米陸軍参謀総長 カール・E・ヴオノ)
    序文(サンドハースト王立陸軍士官学校 クリストファー・ドネリー)
    著者による序文
    第一章 ソ連の戦争研究
     歴史と戦争/軍事ドクトリン/ミリタリー・サイエンス/ミリタリー・アート/軍事戦略/作戦術/戦術
    第二章 作戦術の特質
    作戦術の起源
    作戦術の発展
    縦深作戦の出現
    戦争によるテスト
    軍事における革命と作戦
    作戦レベルの再現出と縦深作戦の再生
    第三章 作戦の枠組み
    任務(使命)
    領域
    行動
    部隊
     作戦戦略級大規模部隊-正面軍/作戦級大規模部隊-軍/作戦戦術級大規模部隊-軍団/作戦級中規模部隊/作戦戦術級中規模部隊/戦術級中規模部隊
    結論
    第四章 ソ連作戦術の形成期〔一九一七~一九四一年〕
    導入
    内戦とレーニン主義に基づく軍事ドクトリン〔一九一七~一九二一年〕
     情況/ドクトリン/戦略/作戦/戦術
    社会主義者の軍事ドクトリンの進化〔一九二一~一九二九年〕
     情況/ドクトリン/戦力組成/戦略/作戦術/戦術
    軍隊の技術的再建と縦深作戦の理論〔一九二九~一九三七年〕
     情況/ドクトリン/戦略/作戦術/戦術/戦力組成
    ソ連軍幹部の危機〔一九三七~一九四一年〕
     情況/戦略/作戦術/戦術/戦争前夜
    第五章 大祖国戦争と作戦術の成熟〔一九四一~一九四五年〕
    陸軍の悲劇と再生〔一九四一~一九四二年〕
     情況/戦力組成/ドクトリン/戦略/作戦術/戦術/結論
    転換期の陸軍〔一九四三年〕
     情況/戦力組成/戦略/作戦術/戦術/結論
    戦勝〔一九四四~一九四五年〕
     情況/戦力組成/ドクトリン/戦略/作戦術/戦術/結論
    第六章 作戦術と軍事における革命
    最後のスターリン時代〔一九四三~一九五三年〕
     情況/ドクトリン/戦力組成/戦略/作戦術/戦術/結論
    核の時代と軍における革命〔一九五三~一九六八年〕
     情況/ドクトリン/戦力組成/戦略〔一九五三~一九六〇年〕/作戦術と戦術〔一九五三~一九六〇年〕/戦略〔一九六〇~一九六八年〕/作戦術〔一九六〇~一九六八年〕/戦術〔一九六〇~一九六八年〕/結論
    第七章 軍事における革命の改善
    背景
    戦力組成
    軍事ドクトリン
    軍事戦略
    作戦術-正面軍と軍による作戦
    戦術-軍と師団の作戦
    結論
    第八章 将来に関する見通し
    背景
    軍事戦略
    作戦術・戦術
    戦力組成
    結論
    本書紹介 長く読まれるべき現代用兵思想の古典 田村尚也(軍事ライター)
    解説 「作戦術」の系譜学――半世紀にわたる、軍事研究の成果 三浦一郎
    訳者後書き
    戦力組成表の出典に関する註
    写真の出典に関する註
    索引

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