「公論」の創生「国民」の誕生

「公論」の創生「国民」の誕生

出版社: 東北大学出版会
著者: 岡安 儀之
  •  開化期の日本で、福澤諭吉と並び称された福地源一郎。彼の新聞論説を丹念に分析し、新たな視点から明治思想史像を描き出す試み。
  •  開化期の日本で、福澤諭吉と並び称された福地源一郎。彼の新聞論説を丹念に分析し、新たな視点から明治思想史像を描き出す試み。
  • 文明開化期の日本において福澤諭吉(1835-1901)と並び称されながらも、これまで「御用記者」の代表格として等閑視されてきたジャーナリスト福地源一郎(桜痴、1841-1906)。本書は、彼の言論活動に光を当て、その思想的意義を明らかにするものである。具体的には、福地が『東京日日新聞』の社長兼主筆として健筆を振るった明治7年からおよそ10年間の同紙論説記事や他紙を丹念に分析し、「公論」と「国民」の形成という角度から照射することで、明六社や自由民権運動を中心に構築されてきた従来の明治前期思想研究の枠組みに、新たな展望を切り開くものである。
  • 序 論
    第一章 「新聞記者」の誕生 ―福地源一郎の自己認識を中心に
    第二章 政論新聞化と福地源一郎 ―「東京日日新聞」の変容とその影響
    第三章 福地源一郎の「国民」形成論 ―士族平民民権論争を中心に
    第四章 福地源一郎における「興論」と「国民」 ―「華士族」をめぐる論争を題材に
    第五章 「双福」と自治 ―明治前期における二つの「国民」像
    結 論

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