韓国1964年 創価学会の話
出版社: 論創社
- 韓国創価学会小史
1965年日韓協定が結ばれる直前の1964年1月、朴正煕政権は創価学会に布教禁止命令を下す。著者は、大手日刊紙の記事や政府の動向を克明に分析しながら、創価学会批判の真相に迫る! - 日本語版刊行にあたって/趙誠倫
第一章 新しい国で豊かに暮らそう
1 一九六四年、韓国の経済開発計画
2 第三共和国の始まり
3 日韓会談を望んだ李承晩
4 朴正煕の日韓会談
第二章 創価学会
1 創価教育学会の出発
2 日蓮の仏教
3 牧口常三郎の創価教育学会
4 戸田城聖の出獄と生命論
5 勤行と自らの礼仏実践
6 あまりに積極的すぎた折伏活動
7 戸田の思想と政界進出
8 池田大作の海外布教
9 創価学会と在日韓国人
10 韓国に渡った創価学会
第三章 一九六四年一月に吹いてきた竜巻
1 創価学会告発記事
2 警戒と取り締まりの措置
3 邪教、正体不明の宗教
第四章 国家権力、文教部と内務部
1 文教部の取り組み
2 文教部と治安局情報課
3 朝鮮総督府の行政と大韓民国政府
4 内務部 治安局 情報課
5 文教部宗教審議委員会の開催
6 宗教審の会議進行過程
7 会議場での注目すべき人物
8 国家政策になった創価学会布教禁止
第五章 「悪い宗教」となった創価学会
1 拒否された創価学会韓国訪問団へのビザ発給
2 マスコミを通した「悪い宗教」作り
3 創価学会組織図とスパイ組織図
4 日本侵略精神粉砕闘争会
5 「韓国的創価学会」を作ろうという動き
6 組織の崩壊と会員の亀裂
第六章 布教禁止から裁判へ
1 創価学会の釈明書
2 行政審判請求
3 書類の裏に隠れた人物
4 伝言通信文
5 創価学会勝訴
6 内務部の上告と最高裁判所の判決
7 最高裁の判決に関する報道
8 日韓協定反対運動
9 創価学会糾弾、集会所襲擊事件
第七章 韓国社会と認識の枠組み
1 布教禁止命令と国民の反応
2 反日民族主義と倭色一掃運動
3 類似宗教フレームの威力
結びの言葉
1 存在の見えない韓国創価学会
2 創価学会の進むべき道
感謝の言葉
訳者の一言―一九六四年、それから六〇年と私
原注