アーサー王伝説研究 中世から現代まで

アーサー王伝説研究 中世から現代まで

出版社: 中央大学出版部
著者: 渡邉 浩司
  • 2016年刊行『アーサー王物語研究』の姉妹編。中世から現代までの「アーサー王伝説」の諸相に迫った、独創的な論文集。
  • 中世から現代までの「アーサー王伝説」の諸相に着目した独創的な論文集。中世期の図像表現をはじめ、ヨーロッパ各地に伝わる中世文学、騎士ガウェインの諸相、仏・米の近現代文学と映画などさまざまな角度から論じた。
  •  2016年刊行『アーサー王物語研究』の姉妹編。中世から現代までの「アーサー王伝説」の諸相に着目した、16編からなる独創的な論文集。分析対象には物語群だけでなく図像や映像も含まれている。
     第1部ではイタリアとフランスの中世期の図像表現、第2部ではロベール・ド・ボロン、『フィロメーナ』と中世イタリアの『円卓物語』、第3部では『ランツェレト』、『ブリトン人のサガ』、トマス・マロリーと『平家物語』、第4部では騎士ガウェインの諸相、第5部ではスタインベック作『アーサー王と気高い騎士たちの行伝』、ブレッソンの映画『湖のランスロ』、グラックの小説『アルゴールの城にて』と戯曲『漁夫王』に焦点を当てた。
  • 第一部 アーサー王伝説関連の図像
     モデナ大聖堂「魚市場の扉口」のアーサー
     イタリア北部のアーサー王サイクルの壁画
     テッス城(フランス・イゼール県)の壁面に描かれたペルスヴァルの幼少年期
    第二部 フランスとイタリアのアーサー王伝説
     ロベール・ド・ボロンにおけるアーサー王像と政治思想について
     『フィロメーナ』の伝承と解釈
     中世イタリアのトリスタン物語『円卓物語(ラ・ターヴォラ・リトンダ)』
    第三部 ドイツ・北欧・イギリスのアーサー王伝説
     ウルリヒ・フォン・ツァツィクホーフェン『ランツェレト』概論
     『ブリタニア列王史』のアイスランド語翻案『ブリトン人のサガ』の二ヴァージョン
      -アーサー王をめぐる部分を中心に-
     グウィネヴィアと建礼門院 -贖罪と後世の弔い-
    第四部 騎士ガウェインの諸相
     『サー・ガウェインとカーライルのカール』の「馬の試練」
      -三つの論点-
     『サー・ガウェインと緑の騎士』における「価値」
      -騎士のアイデンティティーを形成する“prys”-
     ガーヴァーン物語とパルチヴァール
      -『パルチヴァール』における二人の主人公の接合と馬の関与-
     中世ウェールズ文学におけるグワルフマイ
    第五部 近現代の文学と映画のアーサー王伝説
     「魔女」の描き方
      -スタインベック『アーサー王と気高い騎士たちの行伝』試論-
     『湖のランスロ』
      -ロベール・ブレッソンの映画における恋愛、運動、死-
     ジュリアン・グラックの『アルゴールの城にて』と『漁夫王』

人気の社会/思想/経済書籍

クレジット表示/商標について
サイトについて