みんなの家族法入門〔第2版〕
出版社: 信山社出版
- ライフサイクルに沿った、様々な場面構成で日常生活に必要な法律をわかりやすく学ぶ、みぢかな家族のための法知識。最新第2版。
- ライフサイクルに沿った、様々な場面構成で日常生活に必要な法律をわかりやすく学ぶ、みぢかな家族のための法知識。最新第2版。
- ◆ライフサイクルに合わせた家族の為の法知識◆
ライフサイクルに沿った、様々な場面構成で日常生活に必要な法律をわかりやすく学ぶ、みぢかな家族のための法知識。誰でもぶつかる、家族の問題を具体的に考え、困ったことや分からないことを、すぐにページを開いて調べてみよう!婚姻や親子関係に関する民法改正や、戸籍法、民事訴訟法等の改正に対応した第2版[執筆者:本澤巳代子・大杉麻美・石嶋舞・髙橋大輔・生駒俊英・付月・冷水登紀代・佐藤啓子・田巻帝子] - 『みんなの家族法入門〔第2版〕』
本澤巳代子・大杉麻美 編著
【目 次】
第2版 はしがき/はしがき(第1版)
Ⅰ 総 則
1 家族法の歴史と基本理念
1 家族法とは何か
2 家族法の歴史
3 家族法の基本理念
2 家族法と戸籍
1 戸籍制度の歴史
2 戸籍は実際の家族関係を反映しているか
3 戸籍の届出と訂正
3 家族法の現在と未来
1 日本の「家族」の傾向
2 パッチワーク・ファミリー
3 家族法と人権課題
4 LGBTと家族
1 LGBTとは
2 同性間でのパートナーシップ関係
3 トランスジェンダー
4 レインボーファミリー
Column 1 法的性別の取扱いの変更
Ⅱ 夫 婦
1 夫婦になるために必要なこと:婚姻の成立要件
1 夫婦とは?
2 婚姻の成立要件
3 婚姻意思の存在時期
4 婚姻の届出意思と婚姻意思
2 婚姻届を出せない(1) :婚姻の形式的要件
1 婚姻届書と婚姻後の夫婦の氏
2 夫婦同氏原則と選択的夫婦別姓問題
3 婚姻届を出せない(2) :婚姻の実質的要件
1 婚姻適齢
2 近親者間の婚姻禁止
3 重婚禁止と重婚的内縁
4 再婚禁止期間(廃止)
Column 2 家庭内暴力と無戸籍児
4 婚姻届を出せない(3) :同性婚とパートナーシップ
1 同性間での婚姻
2 司法と同性婚
3 パートナーシップ制度
5 夫婦の役割分担
1 夫婦の協力・扶助義務
2 婚姻費用の分担
3 日常家事債務の連帯責任
6 マイホームの購入:夫婦の財産関係
1 夫婦財産契約
2 夫婦財産の所有関係
3 マイホームの購入と住宅ローン
7 夫婦が別居したら
1 単身赴任と別居
2 別居と同居請求
3 別居と婚姻費用分担
4 別居中の夫婦財産関係
Ⅲ 親 子
1 子どもの出生と名前
1 子どもが生まれたら
2 子どもの氏名
3 命名権とその限界
2 結婚しないと子どもを生めないの?:婚姻と親子関係
1 嫡出推定
2 嫡出推定を受けない嫡出子
3 嫡出推定の及ばない嫡出子
Column 3 望まない子どもと赤ちゃんポスト
3 未婚の母と子ども:認知しますか,させますか
1 非嫡出子の親子関係の成立
2 任意認知
3 強制認知
4 準 正
4 子どもが夫の子どもではないとき
1 嫡出否認の訴え
2 「300日問題」
5 生殖補助医療と親子関係(1) :人工授精と体外受精
1 生殖補助医療の発達と民法特例法
2 人工授精と親子関係
6 生殖補助医療と親子関係(2) :代理懐胎
1 代理懐胎による出産の抱える問題
2 日本における状況
3 外国で代理懐胎した場合の親子関係
7 他人の子どもを養子にする(1) :普通養子
1 養子縁組
2 普通養子
3 未成年者の養子縁組
8 他人の子どもを養子にする(2) :特別養子
1 特別養子制度の成立と展開
2 特別養子をするための条件
3 特別養子の効果
Ⅳ 親子間の権利義務
1 親の子育て義務と子どもの権利:親権と扶養義務
1 親に育てられる子どもの権利
2 身上監護権と財産管理権
3 養育費
2 誰が親権者になるの?
1 親権の当事者
2 共同親権の原則
3 例外的な場合
3 子どものものは親のもの?
1 未成年者の行為能力
2 財産管理権
3 利益相反行為
4 児童虐待(1) :親の懲戒権と体罰
1 児童虐待とは
2 親の懲戒権
3 体罰の禁止,そして親の懲戒権の削除
5 児童虐待(2) :早期発見と子どもの保護
1 児童虐待の通告「189」
2 児童相談所などによる支援
3 一時保護所の抱える問題と子どもシェルター
6 児童虐待(3) :親権の制限
1 親権制限の必要性
2 親権喪失
3 親権停止
4 管理権喪失
Column 4 医療ネグレクト
7 親権者がいなくなったら:未成年後見
1 親権者がいなくなったら
2 未成年後見人は誰がなるか
3 未成年後見人は何をするのか
4 未成年後見は,いつ終わるのか
Ⅴ 離 婚
1 離婚届の意味(1) :協議離婚
1 離婚とは?
2 協議離婚の成立要件
3 離婚届の不受理申出
4 離婚意思と離婚の届出意思
2 離婚届の意味(2) :離婚と戸籍
1 離婚の届出と戸籍
2 離婚による復氏強制と子どもの氏の変更
3 婚氏続称と子どもの氏
3 離婚届を出せない(1) :離婚の種類
1 調停離婚
2 審判離婚
3 判決離婚
4 人事訴訟・家事事件手続のIT化
4 離婚届を出せない(2) :具体的離婚原因
1 配偶者の不貞行為
2 悪意の遺棄
3 3年以上の生死不明
4 配偶者の強度の精神病
5 離婚届を出せない(3) :抽象的離婚原因
1 婚姻を継続し難い重大な事由
2 有責配偶者の離婚請求
3 法改正の方向性
6 離婚後の生活はどうなる(1) :財産分与と慰謝料
1 財産分与と慰謝料
2 協議離婚と財産分与の請求
3 裁判離婚と財産分与の請求
4 財産分与請求権の保全
7 離婚後の生活はどうなる(2) :財産分与の法的性質と分与の対象・方法
1 清算的財産分与
2 年金分割
3 扶養的財産分与
4 財産分与の方法
Column 5 内縁関係と離死別
Ⅵ 離婚と子ども
1 離婚後の親権者・監護者
1 親の離婚を経験する子ども
2 離婚後の親権者
3 単独親権者を定める際の判断基準
4 監護者
2 父母のどちらと暮らすか(1) :子ども争奪戦
1 子どもが暮らす親
2 手続き1:民事訴訟手続
3 手続き2:家事事件手続
4 手続き3:人身保護手続
5 子の引渡しの執行方法
3 父母のどちらと暮らすか(2) :子どもの意思
1 子どもの意思は重要か?
2 子どもの権利条約
3 家事事件手続法
4 子どもの手続代理人
5 子どもの意思を把握することの難しさ
4 別れて暮らす家族に会いたい(1) :面会交流とは?
1 面会交流の意義
2 面会交流の法的性質
3 面会交流の取決め方法
4 面会交流の内容
5 面会交流の現状
5 別れて暮らす家族に会いたい(2) :それでも会わせてくれないとき
1 面会交流は行われているのか?
2 法的手段1:履行勧告・履行命令・間接強制
3 法的手段2:損害賠償請求
4 法的手段3:親権者変更
5 面会交流を支援するシステム
6 さらなる支援の必要性
6 離婚後の子どもの養育費(1) :養育費っていくらぐらい?
1 子どもに必要なお金について
2 養育費はどのように請求するのか?
3 養育費の取決め方法
4 養育費はいつから受け取れる?
5 養育費の額は?
7 離婚後の子どもの養育費(2) :養育費が払われなかったら?
1 養育費支払いの現状
2 養育費不払いへの対処
3 養育費不払いを考える
Column 6 子どもの貧困
Ⅶ 国際結婚と子ども
1 外国人と結婚する:国際結婚
1 家族関係の国際化と国際結婚
2 国際結婚の成立
3 婚姻後の氏と戸籍,外国人配偶者の在留資格
2 国際結婚から生まれた子どもの国籍
1 国籍とは
2 子どもの国籍の決まり方:血統主義と生地主義
3 出生による日本国籍の取得
4 国際結婚から生まれた子どもの国籍
5 日本国籍の留保と国籍の選択
Column 7 非嫡出子の認知と日本国籍の取得:2008年の国籍法違憲判決とその後の法改正
3 外国の子どもを養子にする:国際養子縁組
1 子の福祉のための養子縁組
2 日本における渉外養子縁組
3 国際養子縁組に関するハーグ条約
4 日本から出て行く養子たち
4 外国人と離婚する:国際離婚
1 外国人との離婚―国際離婚に特有の法的問題
2 国際離婚の成立(国際裁判管轄・準拠法・外国判決の承認)
3 離婚後の日本人配偶者の氏,外国人元配偶者の在留資格
5 国際結婚から生まれた子どもと親の離婚
1 国際離婚にともなう子どもをめぐる問題
2 国際離婚における親子の法律関係(国際裁判管轄,準拠法)
3 離婚後の子との面会交流
4 離婚後の子の扶養
5 離婚後の子の氏と戸籍
6 国境を越えた子の連れ去りとハーグ子奪取条約
1 国境を越えての子の奪取
2 子の奪取に関する条約(ハーグ子奪取条約)
3 日本におけるハーグ子奪取条約の実施
Ⅷ 扶 養
1 家族間の扶養(1) :生活保持義務
1 生活保持義務と生活扶助義務
2 親の未成熟子に対する生活保持義務
3 未成熟子と重度障害
4 未成熟子と大学教育費の負担
2 家族間の扶養(2) :生活扶助義務
1 親の成年子に対する扶養義務
2 成年子の親に対する扶養義務
3 兄弟姉妹間の扶養義務
4 三親等内親族の扶養関係
5 親族扶養と生活保護
3 老親扶養と介護(1) :具体的な扶養義務と扶養の程度
1 具体的な扶養義務の発生
2 扶養義務者の順位
3 扶養の程度と方法
4 老親扶養と介護(2) :家族介護と過去の扶養料請求
1 老親扶養と家族介護
2 老親扶養と介護保険
3 扶養関係の変更・消滅
4 過去の扶養料請求
Column 8 家族介護と高齢者虐待
Ⅸ 後見と看取り
1 新しい成年後見制度
1 成年後見制度とは
2 補 助
3 保 佐
4 成年後見
2 成年後見人の選任
1 後見開始の審判の申立人
2 成年後見人等の選任の基準
3 後見人の欠格事由
3 成年後見人は何をするの?(1) :財産管理権
1 成年後見人の財産管理権の意義
2 狭義の財産管理権
3 法定代理権(包括代理権)
4 財産管理を行う前提となる業務
5 家庭裁判所による監督
4 成年後見人は何をするの?(2) :高齢者の身上監護
1 民法858条に基づく成年後見人の職務
2 身上監護の事務
3 本人の意思の尊重・身上配慮義務
4 成年後見人の監督者責任
5 老親を看取る:本人の意思は?
1 手術の同意・延命治療の許否
2 人の「死」
3 死亡の届出
4 成年後見人による死後の事務
Column 9 死後の事務は誰が負担するのか?
Ⅹ 相続の開始と相続人
1 「相続」は何のためにあるのか:相続の歴史・根拠
1 相続法の歴史
2 相続の根拠
2 相続のしくみと戸籍
1 死亡後の手続き
2 戸籍と相続
3 法定相続情報証明制度
3 配偶者はどれくらい相続できるのか
1 夫婦関係と相続
2 配偶者相続権のありかた
3 妻は妻でも……
4 血族としての相続権
1 誰がどの程度相続できるか:相続人・相続割合
2 ここでの子とは
3 胎児と死後認知の子
4 その他の血族相続人
5 代襲相続
5 相続人に見えるけど:相続欠格
1 相続人となる「資格」
2 相続欠格事由
3 相続欠格の効果
6 この人には相続させたくない:廃除
1 廃除の対象者と事由
2 廃除の手続
3 廃除が認められた裁判例
4 廃除の効果と,廃除の取消し
7 相続人が存在しないとき
1 相続人がいない?
2 相続財産法人に属する財産の管理
3 相続人の捜索と相続財産の清算
8 相続財産を取り戻せ:相続回復請求
1 相続回復請求権の意義と沿革
2 法的性質
3 当事者
4 行使方法・効果
5 相続人間での相続回復請求
Column 10 身寄りのない者の財産と特別縁故者
XI 相続財産の確定
1 相続できるもの・できないもの
1 相続財産の承継
2 相続可能な財産
2 相続の対象とならない財産
1 年金:遺族(補償)給付
2 退職金:死亡退職金
3 生活保護受給権
4 公営住宅
5 ゴルフクラブ会員権
6 相続財産の多様化
3 特殊な相続財産(1) :配偶者の居住建物
1 配偶者居住権の新設
2 配偶者短期居住権
3 配偶者居住権
4 特殊な相続財産(2) :遺産分割前に処分した財産
1 遺産分割前の遺産処分
2 預貯金債権の払戻し
3 相続開始前の遺産処分
5 特殊な相続財産(3) :保険契約の受取人
1 生命保険契約
2 祭祀財産の承継
6 相続財産の共有
1 相続財産の「共有」
2 契約に関する相続―債権(請求権)の相続
3 借金の相続―債務(義務)の共同相続
7 相続財産は誰が「管理」するか
1 相続財産の管理:管理方法
2 相続財産の管理:不明相続人がある場合
3 相続財産の譲渡と取戻し
4 生前の「相続財産管理」:家族信託,リバースモーゲージ
8 相続財産の名義を移す:相続登記
1 相続と登記:対抗要件主義
2 債権の相続と対抗要件
Column 11 相続登記の義務化
XII 遺 言
1 遺言のスタイル:意義・性質
1 遺言とは:死後に遺す最終メッセージ
2 遺言の方式:遺言の要式行為性
3 遺言事項:遺言でできること・できないこと
4 遺言の解釈
2 「遺言書」を書く:自筆証書遺言
1 遺言の種類
2 自筆証書遺言(普通方式の遺言①)
3 誰にも知られたくない「遺言書」
1 自筆証書遺言の保管制度
2 公正証書遺言(普通方式の遺言②)
3 公正証書遺言の作成要件
4 秘密証書遺言(普通方式の遺言③)
5 遺言書のデジタル化
4 遺言ができる人・できない人
1 高齢者の遺言能力と認知症
2 遺言能力に関する判例
5 遺言内容の実現:遺言の効力
1 遺言が有効となる時期:効力発生時期
2 遺言の無効と取消し
3 遺言の撤回の自由
4 「相続させる」旨の遺言
6 遺言による贈与(1) :遺贈・包括遺贈
1 遺贈とは
2 受遺者による遺贈の承認・放棄
3 遺贈の無効・取消し
4 財産をまるごと贈与する包括遺贈
7 遺言による贈与(2) :その他の遺贈
1 財産を特定して贈与する特定遺贈
2 遺贈の目的物に問題がある場合
3 遺贈と公序良俗違反
8 遺言内容の実現:遺言の執行
1 遺言執行の意義・趣旨
2 遺言書の検認・開封
3 遺言執行者の指定・選任
4 遺言執行者の就職と任務の執行
Column 12 遺言信託と財産管理
XIII 遺産分割
1 相続の承認:単純承認と限定承認
1 相続の承認:単純承認
2 相続の承認:限定承認
2 「借金」の相続:相続放棄と第2次相続人
1 相続放棄
2 再転相続における熟慮期間
3 親からの援助:特別受益
1 特別受益とは
2 特別受益の意義・範囲
3 特別受益の算定方法
4 特別受益と遺留分
4 親の介護と相続:寄与分,相続人以外の者の貢献
1 寄与分
2 相続人以外の者の貢献
Column 13 配偶者保護のための方策
5 遺産分割の流れ
1 遺産分割の流れ:一部分割
2 遺産分割の期間制限
3 遺産分割の前提問題
4 遺産分割の効力
6 遺産分割の種類・方法
1 遺産分割:協議分割
2 遺産分割:調停分割・審判分割
3 遺産分割の方法
4 遺産共有の解消
7 最低限は保障されるか(1) :遺留分
1 意義・趣旨
2 法的性質
3 遺留分権利者
4 遺留分率
5 事前放棄
8 最低限は保障されるか(2) :遺留分侵害額請求権
1 遺留分侵害額の算定
2 遺留分侵害額請求権
3 請求権行使
事項索引
判例索引