レファレンスと図書館
出版社: 皓星社
- 図書館は、本を貸すだけの場所じゃない!レファレンス現場のジグザグな実態を描いた名著『ある図書館相談係の日記』を大幅増補復刊。
- 与謝蕪村全集はありますか、ワニの捕まえ方を書いた本はありますか、昭和が終わったらどうしたらいいでしょう――レファレンス現場の実態を描いた『ある図書館相談係の日記』を増補復刊。図書館は本を貸すだけの場所じゃない!
- 図書館は、本を貸すだけの場所じゃない!
「与謝蕪村全集はありますか?」「ワニの捕まえ方を書いた本はありますか?」「昭和が終わったらどうしたらいいでしょう?」……
レファレンスカウンターには、毎日いろんな人がやってくる。
昭和最晩年、レファレンス現場の「ジグザグ」な実態を描いた名著、『ある図書館相談係の日記』を大幅に増補復刊。
――当時レファレンスは、貸し出しの付属サービスだと思われていた。そうではなく、レファレンスは、 サービスを通して社会全体の情報資源を有効に活用するためのもの。もっと言えば、ひとびとの生活や仕事、地域社会をよりよいものにしていくと同時に、「知る権利」をはじめとする憲法的な価値を実現するサービスだという、今のぼくの考え方に近い考えを、当時持ちはじめていた。これは今の社会の中で非常に重要な考え方だと思う。(解説対談より) - はじめに─相談係の1日
ある図書館相談係の日記文献・情報の調べ方
思い出に残るレファレンス相談質問事例
解説対談 レファレンスのこれまでとこれから 大串夏身×小林昌樹
『ある図書館相談係の日記』成立前史/「でもしか司書」からの脱却/貸し出しとレファレンスの質的な違い/商用オンラインデータベースが登場した時代/レファレンスは図書館の存在意義の要/「ある図書館相談係」の日々/現場のレファレンスは「ジグザグ」している/東京都立図書館の先輩・同輩たち/『ある図書館相談係の日記』の反響/書誌調査と事実調査/図書館には多様性があっていい/日本文学学校のこと/いろいろな「図書館本」を作る/「チャート式」はどうしてできたか/名作ビデオ『図書館の達人司書実務編』/大学での仕事/これからのレファレンス
参考資料
索引